【2024年冬】雪景色と歴史ロマン!今訪れるべき日本の城ランキング8位:白石城の魅力

日本の城は、春夏秋冬それぞれの季節で異なる魅力を放ち、何度訪れても新しい発見があります。中でも冬は、雪化粧した姿が格別な美しさを持つ季節。今回は、歴史評論家の香原斗志氏が厳選した「今訪れるべき日本のお城ランキング2024年冬編」から、第8位にランクインした白石城の魅力に迫ります。

白石城:東北の冬景色に映える名城

白石城は、宮城県最南端に位置し、西に蔵王連峰、東に阿武隈山系を望む盆地にあります。仙台城の支城として築かれ、一国一城令を免れ、伊達家の家臣・片倉氏の居城として明治維新までその歴史を刻みました。

白石城の天守閣(大櫓)と冬の風景。白石城の天守閣(大櫓)と冬の風景。

明治時代に建造物や石垣が売却される憂き目に遭いましたが、平成7年(1995年)に木造で忠実に復元された大櫓と大手門は、当時の威厳を今に伝えています。

白石城大櫓:風格漂う佇まい

事実上の天守閣である大櫓は、その名の通り堂々たる風格を備えています。伊達家の分家である宇和島城の天守よりも大きく、土佐藩の高知城の天守に匹敵する規模を誇ります。

3階には廻縁と釣鐘型の華灯窓が施され、古風な装飾が魅力的。シンプルな造形ながらも、見る角度によって表情を変える奥深さも持ち合わせています。

アクセスの良さも魅力

冬のお城巡りで気になるのは、積雪やアクセス。白石城周辺は雪が降りますが、積雪量は比較的少なく、東北新幹線白石蔵王駅からタクシーでわずか5分(東北本線白石駅から徒歩15分)とアクセスも良好です。

白石城の全景。冬景色に映える白い城壁と木造の櫓が美しい。白石城の全景。冬景色に映える白い城壁と木造の櫓が美しい。

冬の白石城:絶景を堪能する旅へ

歴史情緒あふれる白石城を、冬の澄んだ空気の中で眺めるのは格別の体験。 城郭建築の専門家、加藤先生も「白石城の冬景色は、静寂の中に凛とした美しさがあり、訪れる人々の心を魅了するでしょう。」と太鼓判を押しています。

冬だからこそ楽しめる白石城の美しさを、ぜひご自身の目で確かめてみてください。