箱根駅伝100回大会:栄光の王座は誰の手に?和田正人氏が徹底解説!

新春の風物詩、箱根駅伝。記念すべき100回大会を迎える今回は、どの大学が217.1kmの過酷な道のりを制するのか? 21チームの熾烈な争いが予想される中、箱根駅伝OBで俳優の和田正人氏に今大会の見どころを伺いました。

注目校は國學院大學、青山学院大学、駒澤大学の3強!

今季の出雲駅伝、全日本大学駅伝では、上位6校がほぼ同順位という異例の展開となりました(出雲駅伝のアイビーリーグ選抜を除く)。和田氏は、「國學院大學、駒澤大学、青山学院大学の3校が頭一つ抜けている」と分析します。

前人未到の三冠達成なるか? 勢いに乗る國學院大學

出雲駅伝、全日本大学駅伝を制し、勢いに乗る國學院大學。和田氏は、彼らの強みを「後半型オーダーのハマり具合」と指摘します。前半は堅実にレースを進め、中盤で差を詰め、終盤のエース区間で勝負を決める戦略が見事に功を奏しました。平林清澄選手(4年)、上原琉翔選手(3年)といった絶対的エースに加え、山本歩夢選手(4年)、青木瑠郁選手(3年)ら実力派が揃い、チーム全体の雰囲気も良いことが大きな武器となっています。

國學院大學の選手たち國學院大學の選手たち

王者青山学院大学、箱根路での底力に期待

しかし、青山学院大学も侮れません。和田氏は、「青山学院大学は“箱根に強い”チーム」と強調します。過去にも出雲、全日本で振るわない結果ながらも、箱根駅伝で優勝した実績が複数回あります。今季も出雲、全日本では前半型オーダーが裏目に出ましたが、鶴川正也選手(4年)、黒田朝日選手(3年)、太田蒼生選手(4年)といった実力者たちが揃っています。さらに、前回5区で区間2位だった若林宏樹選手(4年)、6区で区間2位だった野村昭夢選手(4年)という山のスペシャリストの存在も大きなアドバンテージです。

駒澤大学、エース佐藤圭汰選手の復調が鍵

前回、優勝候補と目されながらも2位に甘んじた駒澤大学。全日本では前半の出遅れが響きましたが、7区の篠原倖太朗選手(4年)、8区の山川拓馬選手(4年)の連続区間賞で追い上げを見せました。5区経験者の山川選手の起用法、そしてエース佐藤圭汰選手(3年)のコンディションがカギを握ると和田氏は見ています。

100回大会、栄冠は誰の手に?

「箱根駅伝は総合力勝負。どの大学にもチャンスはある」と語る和田氏。100回大会という節目の年に、栄光の王座に輝くのはどの大学か? 1月2日、3日の熱戦から目が離せません。