日中外相会談 東シナ海情勢で懸念伝える 意思疎通の強化は一致


 会談で岩屋氏は、6月に起きた中国軍機による自衛隊機への接近や東シナ海での中国による一方的な資源開発の動きなどについて「日本周辺の海や空の情勢が悪化している」と深刻な懸念を表明し、中国側に対応を求めた。また、中国によるレアアース(希土類)の輸出規制についても「日本企業が大きな影響を受けている」として承認手続きの迅速化を要求した。

 日本の外務省の発表によると、王氏はレアアース規制について「関連の規定を守り、必要な手続にのっとっていれば、日本企業の正常な需要は確保される」と応じた。

 一方、中国外務省によると、王氏は会談で「各領域での交流が日増しに活発になっており、両国関係改善の様相が表れている」と指摘したうえで「これを大切にし、強化すべきだ」と強調。また、今年が戦後80年となることに触れ「日本が歴史の教訓をくみ取り、平和的な発展の道を歩み続けることを期待する」と語った。【クアラルンプール畠山哲郎】



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