【ソウル共同】韓国の高官犯罪捜査庁(高捜庁)は4日、尹錫悦大統領の内乱容疑での拘束令状執行を巡り、大統領権限を代行する崔相穆経済副首相に対し、大統領警護庁に執行への協力を指示するよう求める文書を送ったと発表した。高捜庁は3日、警護庁の抵抗が続くならば「執行は事実上不可能」と説明。崔氏の判断が鍵を握るが、求めに応じるかどうかは不透明だ。
崔氏は、尹氏の弾劾審判を行う憲法裁判所の裁判官が3人欠員だった問題で昨年末、与野党推薦の各1人を任命し、野党推薦のもう1人は保留するという折衷策を取った。これにより弾劾審判が進む見通しとなった一方、与党が崔氏を批判した経緯がある。