紅白出場を果たした人気グループNumber_iへの不適切なSNS投稿が波紋を広げ、投稿を行ったコスメメーカー「リージュ」が廃業を発表しました。この騒動は、SNSにおける発言の重み、そして企業の社会的責任について改めて考えさせられる出来事となりました。
軽率な投稿が招いた廃業
リージュ社は1月5日、Number_iと所属事務所TOBEに対し、公式声明を発表。代表取締役の宮内厚郎氏がX(旧Twitter)上で行った不適切な投稿について謝罪し、廃業を報告しました。投稿は既に削除されていますが、紅白歌合戦に出演したNumber_iのパフォーマンスを「目と耳が腐る」などと批判し、ジャニーズ事務所からの退所を「裏切り」と表現するなど、過激な内容だったとされています。
Number_iのメンバー
リージュ社は声明の中で、Number_i、TOBE、そしてファンの皆様に謝罪。多くの批判を受け、「日常で使用するにはふさわしくない無礼な言葉」を用いたこと、事実誤認があったことを認め、責任を取る形で廃業を決断したと説明しています。2010年設立の同社にとって、今回の騒動はあまりにも大きな代償となりました。
滝沢秀明氏の冷静な対応
一方、TOBEの滝沢秀明氏は4日、自身のXアカウントで新年の挨拶と共にこの件に触れ、「事実と異なる投稿」の存在を確認したと報告。「ファンの皆様が嫌な思いをした」ことを理解し、関係各所と確認を取りながら対応していくと、冷静な姿勢を示しました。
SNS炎上のリスクと企業の責任
今回の騒動は、SNSにおける発言の影響力、そして企業としての情報発信の責任を改めて浮き彫りにしました。特に企業アカウントからの発信は、個人の発言とは異なり、企業全体のイメージに直結します。軽率な発言や不適切な表現は、企業の信頼を失墜させ、事業活動に深刻な影響を与える可能性があることを示す事例と言えるでしょう。
滝沢秀明氏
今後のSNS運用への教訓
企業は、SNS運用におけるリスク管理を徹底し、従業員への教育を強化する必要があります。また、炎上発生時の対応マニュアルを整備し、迅速かつ適切な対応ができる体制を整えることが重要です。今回のリージュ社のケースは、他の企業にとっても大きな教訓となるでしょう。
まとめ:表現の自由と責任のバランス
インターネット、特にSNS上での表現の自由は重要ですが、同時に責任も伴います。今回の件は、その責任の重さを改めて認識させる出来事となりました。企業だけでなく、個人の発信においても、相手への配慮、そして社会への影響を常に意識する必要があると言えるでしょう。