ウクライナ軍がロシア南西部クルスク州で反撃を開始し、ロシアへの警告を発しました。緊迫する国境地帯での攻防、その最新情報をお届けします。
ウクライナ軍の奇襲攻撃とロシアへの警告
ウクライナ側の発表によると、ウクライナ軍はクルスク州各地でロシア軍に対し奇襲攻撃を仕掛けたとのことです。ウクライナ大統領府顧問のイエルマーク長官は、この攻撃を「ロシアへの当然の報い」と表現し、ウクライナの強い意志を示しました。
ウクライナとロシアの国境付近
激化するクルスク州の戦闘
昨年8月にもウクライナ軍はクルスク州への越境攻撃を開始しており、現在もロシア軍と、最近派遣されたとされる北朝鮮兵との戦闘が続いています。ウクライナ軍は占領地域の大部分を維持しているものの、ロシア国防省は5日、ウクライナ軍の反撃に対し、ベルディン村付近で戦車や装甲車を含むウクライナ軍を撃退したと発表しました。さらに、複数の地域で空軍も投入したとしています。ロシア北部軍管区関連のブログでは、スジャ地域での激しい戦闘の様子が伝えられており、航空隊と砲兵隊がウクライナ軍の装甲部隊と交戦し、小火器による戦闘も継続しているとのことです。
戦況の不確実性
これらの戦況報告は、現時点では独立した情報源による確認が取れていません。軍事専門家の中には、ウクライナ軍の反撃の規模や目的について慎重な見方を示す声もあります。今後の戦況の推移は予断を許さない状況です。
ウクライナの攻勢とロシアの抵抗
昨年のウクライナ軍によるクルスク州への攻勢は、ロシアだけでなく、ウクライナを支援する国々にも驚きを与えました。ウクライナ軍は当初急速な進撃を見せましたが、その後ロシア軍の反撃により押し戻され、ここ数ヶ月は支配地域に大きな変化は見られていませんでした。
ゼレンスキー大統領の発言
ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、マフノフカ村付近での戦闘でロシア軍が北朝鮮兵とロシア空挺部隊で最大1個大隊規模の損失を出したと発表しました。1個大隊は通常数百人の兵士で構成されていますが、この情報についてもロシア側からの確認は取れていません。
今後の展開
クルスク州におけるウクライナ軍の反撃は、ウクライナ紛争の新たな局面と言えるでしょう。今後の戦況の行方、そして国際社会への影響に注目が集まります。