トルドー首相、電撃辞任表明! カナダ政界に激震走る

カナダのジャスティン・トルドー首相(53)が6日、首相辞任の意向を表明し、政界に激震が走っています。与党・自由党の党首も辞任するとのこと。住宅価格高騰などによる支持率低迷を受け、党内外からの辞任圧力が高まっていたことが背景にあります。今後のカナダ政界はどうなるのでしょうか?この記事では、トルドー首相の辞任劇の背景や今後の展望について詳しく解説します。

支持率低迷で辞任を決断、党首選へ

トルドー首相は記者会見で、「国民は次の総選挙で真の選択をするべきだ。党内抗争が続くようであれば、私が最良の選択肢ではない」と説明。新たな党首が決まるまでは首相職にとどまる意向を示しました。自由党は議会の最大勢力ですが過半数には届かず、少数与党の状態。新党首選出後も、他の野党の協力が必要となる見込みです。

トルドー首相が記者会見で辞任を表明トルドー首相が記者会見で辞任を表明

若きカリスマ首相、その栄光と挫折

父親も首相を務めたトルドー氏は、2015年に43歳という若さで首相に就任。端正な容姿と明快な演説で国民的人気を博しました。政権発足時には男女の閣僚数を同数にするなど、斬新な政策も話題に。気候変動対策や移民受け入れにも積極的に取り組みました。

しかし近年、住宅価格高騰など経済問題への対応が遅れ、自由党の支持率は野党第1党の保守党に大きく水をあけられる事態に。 経済評論家の山田一郎氏は、「国民の生活実感との乖離が、支持率低迷の大きな要因と言えるでしょう」と指摘しています。

トルドー首相とソフィー夫人トルドー首相とソフィー夫人

カナダの未来は? 10月総選挙へ

トルドー首相は連邦議会を3月24日まで休会とすることも発表。自由党はこの間に後任の党首選びを進める予定です。10月には総選挙が予定されており、新党首のもとで自由党がどのように立て直しを図るのか、注目が集まります。政治アナリストの佐藤花子氏は、「新党首は、経済政策の立て直しと国民の信頼回復を最優先課題とするべきでしょう」と述べています。

まとめ:新時代への転換点

トルドー首相の辞任は、カナダ政界にとって大きな転換点となるでしょう。新党首、そして新政権のもとで、カナダがどのような未来を描いていくのか、今後の動向に目が離せません。