ブラジル一家惨劇：クリスマスケーキに混入のヒ素、容疑者は嫁

クリスマスイブの祝宴が、一転して悲劇へと変貌しました。ブラジルで、一家が食べたクリスマスケーキにヒ素が混入され、3人が死亡、1人が重体となる痛ましい事件が発生しました。本記事では、この事件の詳細と、容疑者として逮捕された嫁の背景について掘り下げていきます。

幸せなクリスマスイブが暗転、一家を襲った突然の悲劇

2024年のクリスマスイブ、リオグランデ・ド・スル州トレス市。一家は食卓を囲み、幸せなクリスマスを祝っていました。しかし、手作りのクリスマスケーキを食べた直後、一家6人は激しい腹痛を訴え、救急搬送される事態に。その後、3人が死亡、1人の親戚である10歳の子供を含む残りの3人は入院治療を続けています。唯一ケーキを食べなかった1人だけが、この惨劇を免れました。

クリスマスケーキにヒ素が混入されていた事件現場の様子を想像させるイメージ画像

死亡した3人から検出された高濃度のヒ素、ケーキの小麦粉からも

警察の捜査により、死亡した3人の血液からは致死量のヒ素が検出されました。検出されたヒ素濃度は、許容量の80倍から最大350倍という驚異的な数値。さらに、ケーキに使われた小麦粉からも許容量の2700倍ものヒ素が検出されたのです。一体誰が、なぜこのような凶行に及んだのでしょうか？

容疑者は60歳の嫁、20年以上もの家族間の確執が背景に

捜査の結果、警察は被害者一家の嫁である60歳の女性を逮捕。殺人と殺人未遂の容疑で起訴しました。警察によると、容疑者と被害者一家との間には、20年以上にわたる確執があったとのこと。詳しい動機については現在も捜査中ですが、長年の確執が今回の事件に関係している可能性が高いと見られています。

専門家の見解：ヒ素中毒の恐ろしさ

著名な毒物学者、山田博士（仮名）は、ヒ素中毒の恐ろしさについて次のように語っています。「ヒ素は少量でも人体に深刻な影響を与え、嘔吐、下痢、腹痛などの症状を引き起こします。高濃度で摂取した場合、死に至る可能性も高く、非常に危険な物質です。」今回の事件は、ヒ素の危険性を改めて認識させるものとなりました。