三井住友カードアプリ、一時ログイン障害 サイバー攻撃の可能性も

三井住友カードのアプリやインターネットサービス「Vpass」において、2024年1月6日午前7時頃からログイン障害が発生し、同日午前9時半前に復旧しました。本記事では、今回の障害の概要とサイバー攻撃の可能性、そして近年の金融機関における同様の事象について解説します。

ログイン障害発生の経緯

1月6日午前7時頃、三井住友カードの会員向けインターネットサービス「Vpass」に不具合が発生し、ユーザーがログインしづらい状態となりました。この障害はアプリにも影響を及ぼし、多くのユーザーがサービスを利用できない状況に陥りました。約2時間半後の午前9時半前に復旧しましたが、一時的にホームページへのアクセスも困難になるなど、広範囲に影響が出ました。

三井住友カードのロゴ三井住友カードのロゴ

サイバー攻撃の可能性と原因究明

三井住友カードは今回の障害の原因について、サイバー攻撃を受けた可能性も含めて調査を進めています。近年の金融機関を狙ったサイバー攻撃の増加を鑑みると、その可能性は否定できません。詳細な原因究明が待たれますが、今後のセキュリティ対策強化の必要性が改めて浮き彫りとなりました。

近年の金融機関における同様の事象

先月末から、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行など、複数の金融機関で同様のシステム障害が発生しています。これらの障害は、大量のデータを送りつけることでサーバーをダウンさせるDDoS攻撃によるものと見られています。今回の三井住友カードの障害もDDoS攻撃の可能性が疑われており、金融業界全体でセキュリティ対策の強化が急務となっています。

銀行のATM銀行のATM

今後の対策とユーザーへの影響

金融機関は、今回の事象を重く受け止め、セキュリティ対策の強化に一層取り組む必要があります。多層的な防御システムの構築や、早期発見・対応体制の整備など、具体的な対策が求められます。また、ユーザー自身もパスワードの管理を徹底するなど、セキュリティ意識を高めることが重要です。

今回の障害は、私たちの生活に欠かせない金融サービスの安定性に対する脅威を改めて認識させる出来事となりました。今後の調査結果を注視するとともに、金融機関とユーザーが協力してセキュリティ対策を進めていく必要があります。