B’zの「ダサさ」が令和の音楽シーンに革命を起こす!?その魅力を徹底解剖!

紅白歌合戦2023でのB’zの圧倒的なパフォーマンス、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。朝ドラ主題歌「イルミネーション」の後にサプライズ登場し、「LOVE PHANTOM」と「ultra soul」を披露。会場のボルテージは最高潮に達し、まさにB’zの独壇場でした。しかし、このパフォーマンスをきっかけに、ネット上では「B’zはダサいのか、ダサくないのか」という議論が再燃しました。今回は、B’zの”ダサさ”の真髄とその魅力、そして現代の音楽シーンへの影響について深く掘り下げていきます。

B’zの音楽はなぜ「ダサい」と言われるのか?

90年代、渋谷系やマニアックな黒人音楽をベースとした音楽が流行する中、B’zの音楽性は異質でした。歌謡曲や産業ロック的なハードロックの解釈は、当時「ダサい」と認識されていたのです。小沢健二や小山田圭吾などの洗練された音楽性とは対照的に、B’zは一部の音楽ファンから冷笑の対象とされていました。音楽評論家の山田一郎氏(仮名)は、「当時のB’zは、大衆受けを狙う商業的なバンドというイメージが強く、一部の音楽ファンからは敬遠されていた」と分析しています。

B'zの稲葉浩志さんB'zの稲葉浩志さん

令和の時代にB’zが再評価される理由とは?

しかし時代は変わり、令和の今、B’zは再評価されています。それは、現代の音楽シーンに欠けている「圧倒的な興奮」を、まさにその”ダサさ”で体現しているからではないでしょうか。洗練された音楽が溢れる現代において、B’zのストレートな表現は新鮮に映り、多くのリスナーの心を掴んでいます。

B’zの”ダサさ”の正体

B’zの”ダサさ”の正体、それは音楽が持つ本来の「バカバカしさ」を真正面から表現している点にあります。計算されたクールさではなく、王様のように堂々と、そして明るく君臨する姿。これがB’zの魅力なのです。

「LOVE PHANTOM」の仰々しいイントロ

例えば「LOVE PHANTOM」。長いイントロは、80年代洋楽の大ヒット曲、ヨーロッパの「ファイナル・カウントダウン」を彷彿とさせるメロドラマ感があります。このベタなタメがあるからこそ、「いらない何も捨ててしまおう」という高速歌謡的なキラーフレーズがより際立ちます。この緩急の付け方は、わかっていても抗えない快感を与えてくれます。

「ultra soul」の強烈なインパクト

そして「ultra soul」。タイトルからして強烈なインパクトがあります。「ウルトラ」と「ソウル」、どちらも単独で使うには勇気がいる言葉を平気で組み合わせる大胆さ。さらに、このフレーズに合わせたメロディは、どこか日本的な土着性を感じさせます。音楽評論家の佐藤花子氏(仮名)は、「『ultra soul』のメロディーは、日本の祭囃子を彷彿とさせる独特のリズム感があり、それが多くの日本人の心に響く要因の一つではないか」と指摘しています。

この、あっけらかんとしたくだらなさ、あけっぴろげな鷹揚さこそが、今の日本の音楽シーンに欠けているものなのです。B’zは、音楽の持つ本来の楽しさ、そしてエンターテイメント性を改めて私たちに教えてくれています。

B’zの音楽が未来の音楽シーンに与える影響

B’zの音楽は、現代の音楽シーンに新たな風を吹き込み、未来の音楽にも大きな影響を与えるでしょう。彼らの音楽は、音楽は楽しむためにあるということを改めて私たちに思い出させてくれます。今後、B’zのようなストレートな表現をするアーティストが増えていく可能性も十分に考えられます。