日本政府は10日夜、米カリフォルニア州ロサンゼルスなどで不法移民の一斉摘発に端を発した抗議デモが拡大しているとして、全米在住や旅行で訪れる日本人に対し、「今後、不測の事態の可能性」があるとして、抗議活動が行われる場所に安易に近づかないよう注意喚起するスポット情報を出した。地域別で4回出した注意喚起を拡大した。
岩屋毅外相は同日の記者会見で、在留届を出す日本人がロサンゼルス市内に約1万人、近郊も含めると約6万4000人いるとして、「世界で最も邦人が集結している。邦人の安全確保に万全を期したい」と述べた。10日午後6時時点で巻き込まれた日本人はいないという。【田所柳子】