年末年始は忘年会、新年会、クリスマス、お正月と、美味しいものが溢れ、ついつい食べ過ぎてしまう時期。体重増加が気になる方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、イギリスを代表する減量専門医、サイラ・ハミード氏の著書『英国の専門医が教える 減量の方程式』を参考に、年末年始の暴飲暴食を乗り越え、健康的に痩せるための秘訣、特に「お酒との付き合い方」についてご紹介いたします。
なぜお酒が減量の大敵?英国専門医が警鐘を鳴らす理由
年末年始の楽しい席にはお酒がつきものですが、実はダイエット中は要注意。ハミード先生によると、アルコールは糖分の塊。種類によっては糖質が少ないものもありますが、すべて発酵した糖溶液であるため、血中の糖を増やし、インスリン分泌を促進。その結果、糖が脂肪に変換され、体重増加につながってしまうのです。
アルコールがダイエットに悪影響な4つの理由
ハミード先生は、アルコールがダイエットに悪影響を与える具体的な理由を4つ挙げています。
- 判断力低下&食欲増進: お酒を飲むと判断力が鈍り、ついつい食べ過ぎてしまう傾向があります。
- 血糖値の乱高下: アルコールは血糖値を急上昇させ、その後急降下させるため、血糖値の安定を阻害します。
- 睡眠の質低下: アルコール摂取は睡眠の質を低下させ、翌日のインスリン値を上昇させ、脂肪蓄積を促進します。また、空腹ホルモンも増加するため、よりお腹が空いてしまいます。
- ストレス増加: アルコールはストレス解消に役立つどころか、逆にストレスを増やす可能性があります。ストレス解消のためにお酒に頼る方は、医師に相談することをおすすめします。
お酒と血糖値の関係を表すグラフ
8週間は禁酒で新しい習慣を!
ハミード先生が提唱する「フル・ダイエット」プログラムでは、最初の8週間は禁酒を推奨しています。これは、新しい食習慣を定着させるための重要な期間。この時期にしっかりと基礎を築くことで、その後のダイエットもスムーズに進みます。
どうしても飲みたい時は?専門医が教える賢いお酒との付き合い方
プログラム開始後、ある程度慣れてきたら、少量のお酒を解禁しても良いとハミード先生は言います。しかし、過度の飲酒は避け、多くても週1~2回程度に留めることが大切です。
節度ある飲酒のための3つのポイント
- 特別な日に限定: お祝いや贈り物など、本当に飲みたい時に楽しむようにしましょう。
- ゆっくり味わい、大切な人と: お酒を味わって飲むことで、少量でも満足感を得られます。大切な人と楽しむことで、さらに特別な時間になります。
- 適量を守る: 自分の適量を知り、それを超えないように注意しましょう。
管理栄養士からのアドバイス
日本の管理栄養士、佐藤恵美子先生(仮名)は、「お酒を飲む際は、おつまみにも気を配ることが重要です。高タンパク低カロリーのものを選び、野菜や海藻類を積極的に摂ることで、血糖値の上昇を抑え、栄養バランスを整えましょう。」とアドバイスしています。
バランスの良い食事の例
年末年始は、美味しい食事とお酒を楽しむ機会が増えますが、今回ご紹介したハミード先生のアドバイスと、佐藤先生の補足事項を参考に、賢くお酒と付き合い、健康的な食生活を送りましょう。
まとめ:健康的な年末年始を過ごすために
年末年始の暴飲暴食を防ぎ、健康的な食生活を送るためのポイントをご紹介しました。 ハミード先生提唱の「フル・ダイエット」に基づくお酒との付き合い方を参考に、無理なく健康的に年末年始を過ごしましょう。