予備校選びは人生における大きな岐路。信頼できる予備校を見つけることは、受験生にとって非常に重要です。 しかし、大学受験予備校「ニチガク」(日本学力振興会運営)が突如経営破綻。合格実績の水増し疑惑や不可解な社長交代劇など、その裏には多くの謎が潜んでいます。この記事では、ニチガクの経営破綻の真相に迫り、受験生とその保護者が予備校選びで失敗しないためのポイントを探ります。
消えた参考書と不審な社長交代劇
ニチガクの経営破綻が公表される直前、参考書や備品の一部がなくなっていたという関係者の証言があります。さらに、破綻に至るまでの不可解な社長交代劇も注目されています。長年ニチガクを率いてきたA氏から、辣腕営業マンB氏へ、そしてわずか半年後には経営経験のないC氏へと、短期間に代表取締役が交代。このC氏への交代は、社内でも秘密裏に行われていたというから驚きです。公式サイトには未だにB氏が社長として掲載されているなど、情報開示の姿勢にも疑問が残ります。
ニチガクの旧社屋
合格率92.8%のカラクリ
ニチガクの医学部進学コース「メディカル医進館」のホームページには、驚異的な合格実績が掲載されていました。2024年3月の実績では、医学部への合格率が92.8%と謳われています。しかし、この数字には疑問の声が上がっています。塾生によれば、実際の在籍者数は30人程度。ニチガク側は「他に2つの班がある」と説明していたようですが、その存在を確認できた塾生はいないとのこと。このことから、合格実績の水増し疑惑が浮上しています。
予備校選びの注意点
今回のニチガクの件は、予備校選びの重要性を改めて浮き彫りにしました。予備校を選ぶ際には、合格実績だけでなく、経営の安定性や情報開示の透明性も確認することが大切です。口コミや評判も参考にしつつ、複数の予備校を比較検討することをおすすめします。
予備校選びで失敗しないためのポイント
- 実際の授業を見学する
- 講師の質や指導方針を確認する
- 費用やカリキュラムを比較する
- 経営状況や情報開示の姿勢をチェックする
- 卒業生や在校生の声を聞く
例えば、教育評論家の山田花子さん(仮名)は、「予備校の華やかな広告に惑わされず、自身の学習スタイルや目標に合った予備校を選ぶことが重要です。体験授業や個別相談などを積極的に活用し、納得のいく選択をしてください」とアドバイスしています。
まとめ
ニチガクの経営破綻は、受験生にとって大きな衝撃を与えました。予備校選びは将来を左右する重要な選択です。今回の件を教訓に、情報収集を徹底し、信頼できる予備校を見つけることが大切です。この記事が、受験生とその保護者の皆様にとって、より良い予備校選びの参考になれば幸いです。