うさぎ、ふわふわで可愛い姿に癒やされる人も多いのではないでしょうか。ニンジンをムシャムシャ食べる姿も愛らしいですよね。でも、実はそのイメージ、ちょっと違っているかもしれません。今回は、長年動物の健康を見守ってきた獣医師の知見を元に、意外と知られていないウサギの生態に迫ります。
ウサギの主食は牧草! ニンジンはあくまでおやつ
「うさぎ=ニンジン好き」というイメージが強いですが、野生では主に繊維質の多い草を食べています。飼育下でも、主食は牧草が理想的。ペットショップで販売されているうさぎ専用のペレットも栄養バランスが良いですが、牧草を中心に与えることが大切です。ニンジンや果物は糖分が高いため、おやつ程度にしましょう。
alt:牧草を食べるウサギ
伸び続ける歯!不正咬合にご用心
うさぎの歯は一生伸び続ける「常生歯」。硬い牧草をかじることで自然に削れて適切な長さを保ちますが、柔らかいものばかり食べていると、歯が伸びすぎて「不正咬合」になることも。
不正咬合のサインを見逃さないで!
不正咬合になると、伸びた歯が頬や舌に刺さり、痛みを伴います。重症化すると食欲不振や口内炎を引き起こすことも。見た目では前歯の伸びすぎに気づきやすいですが、奥歯の不正咬合は飼い主さんだけでは判断しづらいもの。定期的な健康診断で獣医師にチェックしてもらいましょう。
alt:ウサギの不正咬合
ウサギの健康を守るために
「うさぎはか弱い」「寂しいと死んでしまう」といったイメージも耳にしますが、適切な飼育環境と健康管理で、うさぎは元気に長生きできます。 食生活に気を配り、定期的な健康診断で早期発見・早期治療を心がけましょう。
今回の記事が、うさぎとの暮らしをより豊かにするヒントになれば幸いです。ぜひ、あなたのうさぎさんの健康管理にも役立ててくださいね。
獣医師からのアドバイス
獣医師の山田花子さん(仮名)は、「うさぎの健康管理で最も大切なのは、日々の観察と予防です。食欲や排泄の様子、毛並みなどに変化がないか、常に注意を払いましょう。また、適切な飼育環境を整えることも重要です。温度管理、ケージの広さ、清潔さなど、うさぎにとって快適な空間を提供することで、健康状態を良好に保つことができます。」とアドバイスしています。