【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~】初回視聴率ワースト記録更新!その意外な理由とは?

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」が1月5日にスタートしました。しかし、初回視聴率は12.6%と、昨年の「光る君へ」の12.7%を下回り、歴代ワースト記録を更新してしまったのです。一体なぜ、このような結果になってしまったのでしょうか?本記事では、その背景や今後の展開について考察していきます。

斬新な演出と豪華なキャスト

初回は、江戸三大大火の一つである明和の大火の描写から始まりました。セットとVFXを組み合わせた迫力の映像は、視聴者を圧倒するほどのクオリティでした。お稲荷さんの化身である綾瀬はるかさんのナレーション、そして復興した吉原に現れる着物姿は、まさに圧巻。まるでドラマ「JIN―仁―」を彷彿とさせる演出に、心を奪われた方も多いのではないでしょうか。

alt="吉原の街を歩く綾瀬はるか"alt="吉原の街を歩く綾瀬はるか"

主演の横浜流星さんとヒロインの小芝風花さんも、魅力的な演技を披露しています。特に、スマホのMAP画面で吉原を解説する綾瀬さんの後ろ姿に尻尾が映るシーンは、斬新で印象的でした。「尾要らん(花魁)」の語源を想起させる演出は、視聴者の好奇心を刺激することでしょう。

横浜流星、小芝風花…大河主演には早すぎる?

しかし、一部では横浜流星さんと小芝風花さんが大河ドラマの主演としては「早すぎる」という声も上がっています。近年、大河ドラマの主役を演じてきた堺雅人さん、鈴木亮平さん、長谷川博己さん、小栗旬さん、松本潤さんなどは、すでに代表作を持つ実力派俳優ばかり。横浜さんは大河初出演ということもあり、その経験値の差が視聴率に影響した可能性も否定できません。

過去の低視聴率作品との比較

昨年の「光る君へ」も平安時代を舞台にした作品で、初回視聴率はワースト記録でした。しかし、NHKプラスでの視聴数を含めると最終的にはヒット作となりました。今回の「べらぼう」も、同様の展開となる可能性はあるのでしょうか?

「光る君へ」は、紫式部と藤原道長という歴史上の有名人物を描き、吉高由里子さんの好演も相まって高い人気を博しました。また、平安絵巻のような美しい映像も魅力の一つでした。一方、「べらぼう」が描く田沼意次の時代は、戦国時代や幕末に比べて地味な印象を持たれがちです。蔦屋重三郎は文化的には重要な人物ですが、一般的には知名度が低いのも事実。これらの点が、初回視聴率の低迷に繋がったと考えられます。

今後の展開に期待

初回は視聴率こそ振るいませんでしたが、話題性には事欠きませんでした。今後の展開次第では、視聴率が回復する可能性も十分にあります。横浜流星さんと小芝風花さんの熱演、そして森下佳子さんの脚本が、どのようなドラマを生み出していくのか、注目が集まります。

特に、文化人である蔦屋重三郎をどのように描くのかは、大きな見どころとなるでしょう。江戸時代の文化に触れることができる貴重な機会となるはずです。今後の「べらぼう」から目が離せません。