中居正広氏をめぐる一連の報道、そしてテレビ番組への影響は大きな話題となっています。中でも、『ザ！世界仰天ニュース』4時間SPの放送は、中居氏出演シーンの全カットという異例の対応で注目を集めました。今回は、その舞台裏の編集作業について詳しく解説します。
緊急編集：4時間SPから中居正広氏を消すという難題
2024年12月19日発売の『女性セブン』（小学館）によるスクープ以降、大きな波紋を広げている中居正広氏の女性トラブル。1月9日に中居氏本人からの謝罪コメントが出されましたが、沈黙期間の長さからテレビ業界への影響は甚大でした。多くのレギュラー番組で収録延期や放送休止が相次ぐ中、『ザ！世界仰天ニュース』4時間SPは中居氏の出演シーンをすべてカットし、予定通り1月7日に放送。その裏側では想像を絶する編集作業が行われていたのです。
alt中居正広氏出演番組の編集は困難を極めた
ワイドショースタッフによると、中居氏と笑福亭鶴瓶氏の軽妙なトークが番組の魅力の一つである『仰天ニュース』において、メインMCである中居氏のカット編集は大きな課題だったといいます。視聴者もその編集作業に注目し、放送を固唾を飲んで見守っていたことでしょう。
プロの視点：カット編集の舞台裏と驚異的な作業量
世帯視聴率12.0％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）という高視聴率を記録した『仰天ニュース』。放送された映像には多少の違和感はあったものの、SNS上では編集スタッフの努力を称賛する声が多数見られました。一体どのような作業が行われたのでしょうか？バラエティ番組制作会社ディレクターに話を聞きました。
今回の『仰天ニュース』における中居氏カット編集の難しさは、氏がメインMCであることに加え、4時間SPという番組の長さにありました。4時間番組は、1時間番組の4倍の労力ではなく、ブロックごとに担当ディレクターがおり、全体を調整しながら進める必要があるため、非常に複雑な作業となります。
alt編集作業は時間との戦いだった
ディレクターによると、ワイプの中居氏の登場箇所をマークしたり、音声も削除するなど、細かな作業が膨大に発生。映像をカットした部分には同尺の映像を挿入する必要があり、その計算も緻密に行わなければなりません。まさに神経をすり減らす作業だったと言えるでしょう。
証言：ベテラン編集マンの視点
「今回の編集はまさに綱渡りでした。」と語るのは、20年以上バラエティ番組の編集に携わるベテラン編集マンのA氏。「中居さんの存在感は大きく、単に映像をカットするだけでは番組のバランスが崩れてしまう。視聴者に違和感を与えないように、トークの流れや間合いを調整しながら、まるで最初から中居さんがいなかったかのような自然な編集を心がけました。」と、その苦労を明かしました。
まとめ：テレビ制作の底力
今回の『仰天ニュース』の放送は、テレビ制作スタッフの技術と努力の結晶と言えるでしょう。困難な状況下でも高品質な番組を届けようとするプロ意識、そして迅速な対応力に感銘を受けます。今後の番組制作にも注目していきたいですね。
