日本列島を襲った記録的な寒波、そしてアメリカ中西部を襲う10年ぶりの大雪。各地で交通障害や事故が多発し、厳冬期を迎えています。今回は、日本とアメリカにおける大雪の現状と、身を守るための対策について詳しくお伝えします。
日本各地で相次ぐ雪害、事故発生状況は?
3連休中日、九州や関東でも雪が観測され、各地で雪による事故が相次ぎました。穏やかな冬景色を楽しむはずだった行楽地も、一転して厳しい状況に。
福島県喜多方市では、自宅敷地内で除雪作業をしていた40代女性が、屋根から落ちてきた雪の下敷きになり意識不明の重体となる事故が発生。また、11日には除雪車にはねられた70代女性が亡くなるなど、痛ましい事故が続いています。
長崎県では、12日正午頃から本格的な雪となり、わずか2時間で一面の銀世界に。人気の観光地である神奈川県箱根でも雪が降り、観光客は予期せぬ寒さに驚きの声を上げていました。
alt長崎の展望台から見える雪景色
アメリカ中西部を襲う記録的大雪、その脅威とは?
アメリカ中西部でも冬の嵐が猛威を振るっており、「ここ10年で最悪の大雪」となる恐れが出ています。
オハイオ州では、大雪の中、線路を渡ろうとした車が踏切内で立ち往生。遮断機が下りてきて列車が迫るという緊迫した状況の中、警察官らの活躍により間一髪で脱出に成功しました。
ミシガン州では、雪でスリップしたトラックが橋から落ちかける事故が発生。幸いにも運転手に怪我はありませんでしたが、一歩間違えれば大惨事になるところでした。
インディアナ州では、池から引いた水で作った「アイスツリー」と呼ばれる氷の巨大な木が出現。高さは25メートルにもなることもあり、冬の風物詩となっています。
気象専門家の山田一郎氏(仮名)は、「今回の寒波は、偏西風の蛇行が原因で、北極圏の冷たい空気が南下したことが大きな要因です。今後も厳しい寒さが続くことが予想されるため、十分な対策が必要です。」と警鐘を鳴らしています。
大雪への備え、安全対策を再確認
大雪による事故を防ぐためには、事前の備えと適切な行動が重要です。不要不急の外出は控え、やむを得ず外出する場合は、最新の気象情報を確認し、防寒対策を万全にしましょう。
また、除雪作業を行う際は、屋根からの落雪に注意し、複数人で作業する、安全な場所を確保するなど、安全対策を徹底することが大切です。
雪道での運転は、スリップ事故の危険性が高まるため、スタッドレスタイヤの装着やチェーンの携行、速度を控えめにするなど、慎重な運転を心がけましょう。
この冬は、日本だけでなく世界各地で異常気象が観測されています。地球温暖化の影響とも言われており、私たち一人ひとりが環境問題について真剣に考え、行動していく必要があるのではないでしょうか。