東大現役生である私が、『ドラゴン桜2』を題材に、教育と受験の本質に迫る連載、今回は「伝える」ということについて深掘りします。作中では、桜木先生が生徒にSNSでの英語発信を勧めていましたが、これは単なるアウトプット練習以上の意味を持つのです。私自身の経験も踏まえ、効果的な情報伝達について考えてみましょう。
生徒総会を活性化!発信で変える生徒会活動
高校時代、生徒会長として私が直面した課題は、生徒総会への無関心でした。従来の形骸化した生徒総会を改革するため、私は情報発信による活性化を図りました。
映像制作で生徒の心を掴む!
生徒会活動の内容を伝えるため、生徒目線の映像制作に着手。後輩たちに脚本を任せ、生徒の興味を引くユニークな作品を創り出しました。『転生したら生徒会長になっていた件』(のちに『生徒会長が記憶喪失になった件』に改題)や、『報道ステーション』のパロディ『桐朋ステーション』、さらには『ワタベの知らない生徒会の世界』など、バラエティ豊かな映像で生徒会活動の魅力を発信しました。その結果、生徒の関心は劇的に向上し、「生徒会にこんなに興味を持ったのは初めて」という嬉しい声も届きました。
生徒会活動の様子を伝えるユニークな映像を制作
SNSで生徒会会則改正を発信!
勢いに乗った私たちは、30年ぶりの生徒会会則改正という一大プロジェクトにおいても、情報発信を重視。東進ハイスクールの講師紹介や岡野タケシ弁護士のパロディなど、工夫を凝らした25本の動画をInstagramで公開。累計4万2450回再生という驚異的な数字を記録し、多くの生徒から反響を得ることができました。
正しい×楽しい=面白い!情報発信で得た学び
これらの活動を通して、「正確さ」と「エンタメ性」を両立させることの重要性を学びました。「正しい×楽しい=面白い」という公式は、私にとって揺るぎない信念となっています。
情報発信は自己成長のチャンス
外部への発信は、「発信する価値があるか?」という自問自答を促します。生徒会活動の意義を問い直し、その根幹を見つめ直す貴重な機会となりました。伝えるとは、曖昧なままだったものを明確な形にすること。これは受験勉強に限らず、あらゆる場面で重要です。京都大学教育学研究科の〇〇教授(仮名)も、「発信を通じて思考が整理され、理解が深まる」と述べています。
まとめ:伝える力こそ最強の武器
情報発信は、単なるアウトプット練習ではなく、思考力、表現力、そして自己成長を促す強力なツールです。桜木先生のアドバイスは、まさに現代社会を生き抜くための重要な示唆と言えるでしょう。『ドラゴン桜2』から学ぶことは尽きません。ぜひ皆さんも、発信する力を磨いて、自身の可能性を広げてください。