【雑貨店激戦】300円、500円…賢くおしゃれに!進化する雑貨店の価格戦略を探る!

日本の雑貨店業界が熱い!300円ショップ、500円ショップ…一体何が起きているのでしょうか?本記事では、3COINS、Standard Products、THREEPPYなど人気店の動向を分析し、進化する価格戦略の背景を探ります。賢くおしゃれな生活を送るためのヒントが見つかるかもしれません!

3COINS:300円ショップからの脱却?

3COINSといえば、300円均一ショップのパイオニア的存在。パルグループHDが1994年に1号店をオープン以来、女性を中心に幅広い支持を集めてきました。当初は可愛らしい商品が中心でしたが、2019年以降は実用性を重視した商品展開へとシフト。大型店舗「3COINS+plus」では、日用品から調理器具、食品まで幅広い品揃えを誇ります。

3COINSの店内3COINSの店内

3COINS+plusでは、300円を超える商品も多数展開。3300円のコーヒーメーカーなども販売されており、「服・家具のない無印良品」のようなイメージを持つ人もいるかもしれません。この価格帯の上昇は、近年の物価高騰の影響もあると考えられます。しかし、この戦略は消費者に受け入れられ、店舗数もコロナ禍以前の200店舗から336店舗(2024年11月末時点)へと大きく増加しています。

ダイソーの新戦略:THREEPPYとStandard Products

100円ショップの王者、ダイソーも新たな戦略を展開しています。女性向け雑貨のTHREEPPY、実用雑貨のStandard Productsという2つの新業態を展開し、価格帯の多様化を図っているのです。

THREEPPY:女性心をくすぐる500円の世界

2018年にスタートしたTHREEPPYは、赤やピンクを基調とした花柄など、女性向けの商品が充実。500円を中心とした価格帯で、生活雑貨をおしゃれに演出したい女性に人気です。

Standard Products:シンプルで実用的なアイテムが勢揃い

2021年に登場したStandard Productsは、食器を中心に、洗濯用品やインテリアなど実用的な雑貨を展開。性別を問わず使いやすいシンプルなデザインが特徴です。300円均一を基本としながらも、500円のデジタル時計や1000円の鍋など、高価格帯の商品も取り扱っています。

Standard Productsの店内イメージStandard Productsの店内イメージ

両ブランドともに、駅近や郊外型モールへの出店を進めており、ダイソー既存店をリニューアルした3業態複合店も登場。2024年2月末時点でTHREEPPYは451店舗、Standard Productsは100店舗でしたが、2025年1月9日時点ではそれぞれ545店舗、167店舗と急成長を遂げています。

500円戦争勃発!?雑貨店の未来は?

3COINS、THREEPPY、Standard Products…各社が300円、500円といった価格帯に注目し、商品展開を強化している背景には、物価高騰による100円ショップの利益率低下があると考えられます。生活必需品を低価格で提供するだけでなく、付加価値の高い商品を取り揃えることで、新たな顧客層の獲得を目指しているのです。

専門家A氏(流通経済研究所)は、「消費者のニーズが多様化する中で、雑貨店は価格だけでなく、デザイン性や機能性も重視した商品開発が求められています。500円という価格帯は、低価格でありながら、ある程度の品質も期待できるため、消費者に受け入れられやすいのでしょう」と分析しています。

今後、雑貨店業界の競争はますます激化していくと予想されます。各社がどのような戦略で消費者の心をつかむのか、注目が集まります。