「ツイン・ピークス」のデビッド・リンチ監督が死去、78歳


同氏のフェイスブックに掲載された声明文は「彼がいなくなって、世界には大きな穴が開いてしまった。しかし彼がよく言っていたように『穴ではなくドーナツに目を向けてほしい』」としている。

死因は公表されていない。リンチ氏は2024年8月、肺気腫と診断されていたことを明らかにしていた。

夢や奇怪なイメージに満ちた不穏で不可解な作品を輩出したことで知られ、シュールレアリズムの巨匠とされた。オスカー受賞歴はなかったが、19年にその功績をたたえるアカデミー名誉賞を受賞した。

代表作には「イレイザーヘッド」(1977年)、「エレファント・マン」(80年)、「ワイルド・アット・ハート」(90年)、「マルホランド・ドライブ」(01年)などがある。

その独特な製作スタイルは「リンチアン」とも呼ばれ、平凡な世界に不気味で不穏なものを盛り込み、音楽でインパクトを高める手法を取った。

モンタナ州ミズーラで生まれ、ペンシルベニア美術アカデミーなどで美術を学んだ。当時、妻や幼い娘とフィラデルフィアの犯罪多発地域に住んだ経験がデビュー作「イレイザーヘッド」の製作につながり、同作を観たプロデューサーのメル・ブルックスに「エレファント・マン」の監督に起用された。

90年代にはテレビに転向し、大ヒット作「ツイン・ピークス」でエミー賞を受賞。その後、テレビ向けパイロット版として製作され、打ち切り後に映画化された「マルホランド・ドライブ」は、英BBCが16年に行った世界の批評家による投票で当時21世紀最高の作品と評価された。 *内容を追加しました。



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