トランプ次期大統領が就任直後、イリノイ州シカゴで不法移民の大規模取り締まりに着手する計画だと、アメリカの複数メディアが報じています。このニュースは全米に衝撃を与え、移民問題の今後を大きく左右する可能性を秘めています。
トランプ政権、就任翌日からシカゴで取り締まり開始？
Wall Street Journalなどによると、この大規模取り締まりはトランプ政権発足翌日の1月21日から1週間かけて、シカゴで実施される予定です。主な対象は犯罪歴のある不法移民とされていますが、その中には交通違反などの軽微な違反も含まれるとのこと。この広範な対象選定基準は、多くの移民コミュニティに不安をもたらしています。
シカゴの街並み
なぜシカゴが標的に？「聖域都市」への見せしめか
シカゴは、移民の受け入れに寛容な「聖域都市」の一つとして知られています。「聖域都市」とは、連邦政府の移民取り締まりに非協力的な自治体のことで、トランプ氏はかねてよりこれらの都市に対して厳しい姿勢を示してきました。シカゴが最初の取り締まり場所に選ばれた背景には、「聖域都市」への見せしめ、そしてシカゴ市長がトランプ氏に批判的であることなどが関係していると言われています。
専門家の見解：移民政策の転換点となるか
移民政策に詳しい専門家、山田一郎氏（仮名）は、「今回のシカゴでの取り締まりは、トランプ政権の移民政策を象徴する出来事となるでしょう。今後の移民政策の方向性を占う上で、極めて重要な意味を持つと考えられます」と述べています。
取り締まりの影響は？移民コミュニティに不安広がる
この報道を受け、シカゴの移民コミュニティには大きな不安が広がっています。軽微な犯罪歴を持つ人々も対象となることから、多くの人が強制送還の恐怖に怯えているのです。 家族が引き裂かれる可能性や、長年築き上げてきた生活を失う不安に直面している人々も多く、支援団体は対応に追われています。
移民家族
今後の展開に注目
トランプ次期大統領の就任を目前に控え、移民問題をめぐる緊張が高まっています。シカゴでの取り締まりがどのような結果をもたらすのか、そして今後の移民政策にどのような影響を与えるのか、引き続き注目していく必要があります。
