長野市のJR長野駅前にあるバスロータリー付近で22日夜に3人が何者かに襲われ、死傷した事件。死亡した会社員、丸山浩由さん(49)=同市丹波島3丁目=と親交があった人たちには、落胆と無念が広がった。
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近隣住民らによると、丸山さんには息子が2人おり、今は次男と妻の3人暮らし。数年前から長野市内で活動するサッカークラブのコーチを務めていて、小学生らを指導していたという。
丸山さんは息子たちが小学生のころ、毎週末になると自宅近くの小学校で一緒にサッカーの練習をしていた。近所の60代女性は「子煩悩なお父さん」だった、と振り返る。事件があったバスロータリーには丸山さん宅のある丹波島方面行きの停留所もあり、女性は「仕事から帰る途中だったのでは。早く犯人が捕まってほしい」と悼んだ。
別の女性によると、丸山さんは20年近く前に丹波島地区に転居してきて以降、地域の活動に積極的に参加。側溝から泥をかき出す作業の時には、重い金属製のふたを率先して持ち上げていたという。「地域のために尽くしてくれた。こんなことがあってはいけない」と涙ぐんだ。(小川聡仁、遠藤和希)
朝日新聞社