長野駅前の事件、被害男性は「子煩悩」 知人らに広がる落胆と無念


【写真】長野県警が公開した、現場から逃走した男の画像(別カット)

 近隣住民らによると、丸山さんには息子が2人おり、今は次男と妻の3人暮らし。数年前から長野市内で活動するサッカークラブのコーチを務めていて、小学生らを指導していたという。

 丸山さんは息子たちが小学生のころ、毎週末になると自宅近くの小学校で一緒にサッカーの練習をしていた。近所の60代女性は「子煩悩なお父さん」だった、と振り返る。事件があったバスロータリーには丸山さん宅のある丹波島方面行きの停留所もあり、女性は「仕事から帰る途中だったのでは。早く犯人が捕まってほしい」と悼んだ。

 別の女性によると、丸山さんは20年近く前に丹波島地区に転居してきて以降、地域の活動に積極的に参加。側溝から泥をかき出す作業の時には、重い金属製のふたを率先して持ち上げていたという。「地域のために尽くしてくれた。こんなことがあってはいけない」と涙ぐんだ。(小川聡仁、遠藤和希)

朝日新聞社



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