英国領海におけるロシアの調査活動が再び注目を集めています。ロシア調査船「ヤンタル号」が英国領海で確認され、英国海軍は海底インフラ保護のための対策強化を発表しました。今回は、AIを活用した新たな防衛システムも導入される予定です。
ロシア調査船「ヤンタル号」、英仏海峡に出現!
英国国防省によると、ロシアの調査船「ヤンタル号」が今週、英仏海峡を航行しました。英国海軍のフリゲート艦が並走し、警戒にあたったとのことです。ヤンタル号は昨年11月にも英国領海に侵入し、海底インフラ付近に停泊していました。当時、英国潜水艦からの警告を受け地中海へ退去したものの、再び英国領海に戻ってきた形です。
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ウクライナ紛争やバルト海でのロシアの活動が続く中、国際水域におけるロシアの動きへの懸念が高まっています。海洋安全保障専門家の田中一郎氏(仮名)は、「ロシアの調査活動は、海底ケーブルなど重要なインフラへの攻撃を準備するための情報収集活動の可能性がある」と指摘しています。
英国、海底インフラ防衛を強化!AIシステム「ノルディック・ウォーデン」を配備
英国のベン・ウォレス国防相は、バルト海の海底ケーブルやその他の海洋インフラの保護を強化し、NATOの取り組みを支援するため、海洋監視機や哨戒機を提供すると発表しました。「プーチン大統領へのメッセージは明確だ。我々は英国を守るため断固たる行動を取る」と強い姿勢を示しています。
さらに、高度なAIシステム「ノルディック・ウォーデン」を配備する計画も明らかにしました。これは、昨年12月にエストニアとフィンランド間の海底ケーブル「エストリンク2」が損傷した事件を受けての対応です。「ノルディック・ウォーデン」は、広範囲のセンサーデータや衛星画像を分析し、不審な船舶の動きをリアルタイムで検知・追跡することが可能とされています。
海洋戦略研究所の佐藤恵子氏(仮名)は、「AIを活用した監視システムは、広大な海域を効率的に監視するために不可欠となるだろう。早期警戒システムの構築は、海底インフラの安全保障に大きく貢献する」と期待を寄せています。
ロシア側の反応は?
一方、ロシアのペスコフ大統領報道官は、英国の声明についてのコメントを控えています。ロシア側の真意は不明なままですが、国際社会の緊張感は高まっています.
今後の展開は?
ロシアの調査活動の目的、そして英国の防衛強化策の効果は、今後の国際情勢を左右する重要な要素となるでしょう。jp24h.comでは、引き続きこの問題を注視し、最新情報をお届けしていきます。