2024年1月1日で能登半島地震から1年が経過しました。南海トラフ地震や首都直下地震への懸念も高まる中、最新の科学的知見に基づいた防災知識を身につける重要性はますます高まっています。今回は、危機管理の専門家である国崎信江氏に、アップデートすべき防災知識について伺いました。年末年始、自宅で過ごす時間を活用して、防災対策を見直してみませんか?
地震発生時、駅にいる場合はどうする?
大地震発生時、駅にいる場合の対処法について、国崎氏は「まず駅から離れること」を強調します。震度5強以上の揺れで電車は運行を停止するため、駅に人が集中し、群衆雪崩の危険性が高まります。2022年の梨泰院の事故も記憶に新しいですが、群衆雪崩は命に関わる深刻な事態を引き起こします。
駅構内
群衆雪崩を避けるための避難場所とは?
駅周辺の地図を確認し、公園や大学などの避難場所を事前に把握しておくことが重要です。特に冬場は公園での待機は厳しい場合もあるため、大学は屋内での待機場所として有効な選択肢となります。東日本大震災では、都内の大学が帰宅困難者を受け入れた事例もあります。また、自治体が公開している帰宅困難者受入れ施設も事前に確認しておきましょう。
冬の自宅での被災、注意すべき点は?
冬に自宅で被災した場合、最も注意すべき点は低体温症です。生命維持に不可欠な「空気」「水」「体温」のうち、特に体温の保持は重要です。停電により暖房器具が使えない場合は、スキーウェアや重ね着、カイロなどを活用して体温を維持しましょう。
専門家からのアドバイス
国崎氏は、「生命維持の3要素を常に意識し、特に冬場は体温維持を最優先に考えて行動することが重要です。事前の備えと冷静な状況判断が、自身の安全を守ります。」と述べています。防災アドバイザーの山田一郎氏も、「日頃から家族で避難場所や連絡方法を確認しておくことが、いざという時の迅速な対応につながります。」と指摘しています。
冬の備え
まとめ
地震への備えは、日頃からの心構えと具体的な行動が重要です。今回ご紹介した専門家のアドバイスを参考に、防災対策を見直し、安全な生活を送りましょう。
この記事は、『いのちをまもる図鑑』を参考に作成しました。