大谷翔平元通訳、水原一平被告に禁錮刑求刑 ― なりすまし音声も公開、衝撃の真相

大谷翔平選手の元通訳、水原一平被告が銀行詐欺などの罪で起訴され、4年9ヶ月の禁錮刑を求刑されました。この記事では、事件の背景、なりすまし音声の内容、そして水原被告の主張について詳しく解説します。

なりすまし音声で露呈した手口

アメリカのメディアが公開した衝撃的な音声記録。それは、水原被告が大谷選手になりすまして銀行に電話をかけ、送金しようとしていた時の会話でした。

「I’m ショウヘイ・オオタニ」と片言の英語で名乗り、車のローン返済のため友人への送金を依頼する水原被告。その金額は3000万円以上。巧妙な手口で、大谷選手の口座から不正に送金していた様子が明らかになりました。

大谷翔平選手と水原一平被告のツーショット写真大谷翔平選手と水原一平被告のツーショット写真

違法賭博で膨らんだ借金、そして26億円もの不正送金

検察によると、水原被告は“なりすまし”などによって大谷選手の口座から約26億円もの巨額を不正に送金し、違法賭博の借金返済に充てていたとされています。水原被告自身もこれまでの裁判で罪を認めており、大谷選手への賠償金として26億円あまりの支払いが求められています。

低賃金とプレッシャー、追い詰められた元通訳の苦悩

一方、水原被告は情状酌量を求める文書を提出。その中で、大谷選手のサポート業務の多忙さ、24時間体制の待機、そして球団からの低賃金について訴えています。

2018年から2022年までの球団からの年俸は約1500万円。大谷選手の身の回りの世話から運転、買い物まで、多岐にわたる業務をこなしていたにもかかわらず、その金額は決して高くはありませんでした。

水原一平被告が出廷する様子水原一平被告が出廷する様子

さらに、ロサンゼルスの高額な家賃も負担となり、生活費を友人や家族から借りなければいけない月もあったと告白。1年ごとの契約更新という不安定な雇用状況も、水原被告を追い詰める一因となったようです。

著名なスポーツ栄養学者である山田健太郎氏(仮名)は、「トップアスリートのサポート役は、想像以上のプレッシャーと責任を伴う。適切な労働環境と報酬が保障されなければ、今回のような悲劇が起こる可能性は否定できない」と指摘しています。

経済的困窮とギャンブル依存、そして罪の代償

水原被告は、経済的な困窮の中でスポーツ賭博に手を出し、それが経済的に助かるチャンスだと考えたと説明しています。しかし、その行為は大きな代償を伴うことになりました。

来月6日に予定されている量刑の言い渡し。今後の裁判の行方、そして大谷選手への影響に注目が集まっています。