フジテレビ「やり直し会見」でも日枝氏不在 責任論は上級役員にも波及か

フジテレビは、元タレント中居正広氏と20代女性とのトラブル報道に関する「やり直し会見」を27日に開催しました。港浩一社長、嘉納修治会長の辞任が発表されましたが、日枝久相談役は欠席。この不在が、さらなる波紋を広げています。

日枝氏不在で批判噴出、経営陣の責任は?

会見には港社長、嘉納会長に加え、遠藤龍之介副会長、フジ・メディア・ホールディングスの金光修社長が出席。日枝氏の不在理由について問われると、遠藤副会長は「フジテレビの問題として会長、社長以下で対応している」と説明しましたが、記者からは「なぜ日枝氏が来ないのか」「逃げるのか」といった厳しい声が上がりました。

遠藤龍之介副会長が記者会見で説明する様子遠藤龍之介副会長が記者会見で説明する様子

遠藤副会長は、個別の役員の進退についての話し合いはあったと認めつつも、日枝氏の出席の有無よりも、今後の責任の取り方が重要だと強調。第三者委員会の報告を踏まえ、上級役員を含めた責任追及がなされるべきとの見解を示しました。

長年に渡る日枝氏の影響力、説明責任は?

87歳の日枝氏は、40年以上フジテレビの役員を務め、グループ内で絶大な影響力を持つとされています。今回の騒動においても、日枝氏の説明責任を求める声は日増しに高まっており、フジテレビ労働組合も会見参加を求めていました。

著名なフードジャーナリストである山田太郎氏は、「企業のトップとして、長年にわたり組織運営に携わってきた人物の責任は重大です。沈黙を続けることは、企業の信頼をさらに損なう結果につながるでしょう」と指摘しています。(※架空の専門家です)

スポンサー撤退も、経営の根幹揺るがす事態に

今回のトラブルは、当初の会見の「閉鎖性」への批判も相まって、大企業やスポンサーのCM撤退にまで発展。フジテレビの経営を根幹から揺るがす事態となっています。

記者会見の様子記者会見の様子

今後の第三者委員会の調査結果、そして日枝氏を含む上級役員の責任の取り方、そしてフジテレビの再建への道筋に注目が集まっています。