【感動秘話】ウィラー高速バスのトイレ事情と神対応ドライバーの秘密

日本の高速バス業界を牽引するウィラー・エクスプレス。快適な移動を提供する一方で、車内トイレがないことでも知られています。今回は、ウィラー高速バスのトイレ事情と、乗客へのきめ細やかな配慮で話題の神対応ドライバーについて深掘りします。

なぜウィラー高速バスにトイレがないのか?

ウィラー高速バスには、あえて車内トイレが設置されていません。これは、同社が過去に行った調査に基づく、利用者のニーズを重視した結果です。主要顧客層である20代〜30代の女性からは、「走行中に車内トイレを使うのは恥ずかしい」「トイレがない方が清潔感がある」といった声が多数寄せられました。高速道路のSA・PAでの休憩時にトイレを利用できるため、車内トイレの必要性は低いと判断されたのです。トイレがないことで、車内空間の広さを確保できるメリットも生まれています。

ウィラー・エクスプレスの車両ウィラー・エクスプレスの車両ウィラー・エクスプレスのスタイリッシュな車内。広々とした空間で快適な旅を。(写真:乗りものニュース編集部撮影)

ウィラー独自のサービス「お助けDM」とは?

ウィラーでは、乗客が乗車中に困りごとをスマホから乗務員に伝えることができる「お助けDM」という独自のサービスを提供しています。急なトイレの要望から、車内温度の調整、忘れ物まで、様々な相談に対応しています。この「お助けDM」は、ウィラーの顧客満足度向上に大きく貢献しています。

トイレに行きたい!乗務員の対応は?

「お助けDM」で最も多い要望の一つが「トイレに行きたい」というもの。しかし、乗務員は「お客様がトイレに行かれるので停車します」とは決して言いません。それでは、トイレに行きたい乗客が恥ずかしい思いをしてしまうからです。

トップガンコンテストでシュミレータに座る遠藤さんトップガンコンテストでシュミレータに座る遠藤さんウィラー・エクスプレスのトップガンドライバー、遠藤雅典さん。(写真:乗りものニュース編集部撮影)

神対応ドライバー遠藤さんの秘密

ウィラー・エクスプレスのトップガンドライバーに選ばれた遠藤雅典さんは、トイレ休憩が必要な乗客のために、「フロントガラスが汚れたのでSAに停車します」など、他の乗客に悟られないような理由をつけて停車するそうです。遠藤さんは、「40人が乗っていて、一人のトイレで休憩場所を変えるのは申し訳ない。周りの乗客に気を遣わせたくない」と語っています。さらに、停車後は実際にガラスを丁寧に掃除する徹底ぶり。トイレに行く乗客には「何分までかかっても大丈夫ですので、ゆっくり行ってきてください」と小声で伝えるなど、細やかな配慮が光ります。

その他の「お助けDM」エピソード

遠藤さんによると、最近増えているのが「隣の席の人の体臭が気になる」という相談。訪日外国人の増加などを背景に、食文化の違いによる体臭トラブルが増加傾向にあるようです。遠藤さんは、空いている席があれば席替えを提案するなど、状況に応じて柔軟に対応しているとのこと。

まとめ:乗客ファーストのウィラー高速バス

ウィラー高速バスは、車内トイレの有無だけでなく、「お助けDM」やドライバーのきめ細やかな対応など、乗客ファーストの精神が徹底されています。快適で安心して利用できる高速バスとして、多くの人々に選ばれている理由がよく分かります。今後もウィラーの進化に期待が高まります。