1月8日午前10時40分(日本時間)ごろ、ロサンゼルス空港へ着陸するため降下中だった全日本空輸(ANA/NH)の羽田発ロサンゼルス行きNH106便(ボーイング787-9型機、登録記号JA892A)が予期せぬ揺れに遭遇し、客室乗務員1人が尾骨を骨折した。けが人が出たことで、NTSB(米国家運輸安全委員会)と国土交通省航空局(JCAB)は28日に「航空事故」に認定した。乗客にけがはなかった。
NH106便は乗客185人(幼児1人含む)と乗員11人(パイロット3人、客室乗務員8人)の計196人を乗せ、8日午前1時9分に羽田を出発。機体が揺れたのはロサンゼルス空港から北西約100キロの高度約1万4000フィート(4267.2メートル)上空で、シートベルトサインが点灯し、客室乗務員が安全確認中に遭遇した。
けがをした客室乗務員は身体が浮き上がり、床に臀部から着地。ロサンゼルスへ到着後、現地の病院では仙骨挫傷の診断を受けたものの、日本帰着後の10日に再診し、尾骨骨折の診断を受けた。24日には別の医療機関でMRI検査を受診し、27日に尾骨骨折との診断を受けた。
このほかの客室乗務員4人も、打ち身やかすり傷などを負った。このうち3人は現地の病院を受診し、帰国後も再診を受けたものの、骨折していないと診断された。残りの1人も日本帰着後に受診し、骨折していないと診断された。
詳しい原因は、現在調査中だという。
Yusuke KOHASE