実は“大物タレント”の父を持つ、朝ドラ出演の25歳俳優。困り顔の坊主頭が愛らしかったデビュー作も


【画像】中山秀征の長男、中山翔貴。野球経験を活かし、朝ドラでも社会人野球の大型新人選手を演じている

 この出演数は単純に、さまざまな現場に呼ばれていることを意味しているが、実際彼はそれに見合った実力の持ち主である。

 イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、デビューから登板し続けることにポテンシャルを感じる中山翔貴を解説する。

演技の売りをシンプルに作る才能

「兄ちゃん」と愛嬌たっぷりの第1声。つぶあんという名前自体、さらに困り顔の坊主頭が、なんとも可愛らしい。そのあと、父・米田こしあん(松平健)に呼びだされた兄に、弟が付き従う場面がいい。

 すっと正座してみせる、つぶあんの俊敏さが作品を活気づけている。動きの手際がいい。中山翔貴には、動くということだけで、デビュー作からすでに自分の演技の売りをシンプルに作る才能がある。

中山翔貴はアクション俳優

 中山姓をもつ中山翔貴は、タレントとして長く芸能界で活躍し続けている中山秀征の長男である。れっきとした二世俳優というわけだが、小学生から打ち込んでいたのは野球だった。青山学院大学時代にはピッチャーとして活躍。東都一部リーグ昇格に貢献した。つまり、動くことの基礎体力は十分ある人ということ。

 大学卒業後、俳優の道に活路を見いだした中山翔貴は、上述した『しろめし修行僧』で俳優デビュー。所属事務所のプロフィールには「俳優歴2年にして出演作は15本を超える」とあり、ここにも明確な売りがある。



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