火災で主要施設の正殿などが焼失した首里城(那覇市)の早期再建に向け、政府が菅義偉官房長官をトップとする関係閣僚会議を設置する方向で検討していることが1日、分かった。早ければ来週にも初会合を開く。複数の政府関係者が明らかにした。
迅速な復旧には国土交通省や文化庁、防火対策を担う総務省消防庁などの複数の省庁が連携して対応にあたることが不可欠と判断した。再建計画の具体化とともに、沖縄県の要望も踏まえ、令和元年度補正予算への関係費用計上といった必要な財政措置も検討する。
4日には衛藤晟一沖縄北方担当相が那覇市に入り、被害状況を視察するほか、地元の要望を聞き取り、関係閣僚会議での議論に反映させたい考えだ。
菅氏は1日の記者会見で「首里城の再建に向けて政府としてやるべきことは責任もって何でもやる。そういう姿勢で臨みたい」と述べていた。