芸術の秋、ファン必見“禁断の絵” 夫婦の旅行に同行させ… ラファエル前派の軌跡展





ラファエル前派の軌跡展では、「謎解き」のほかにもカメラ撮影できるなど、作品を楽しめる新しいアイテムがこらされている =大阪市阿倍野区の「あべのハルカス美術館」

 19世紀半ばに英国美術の伝統を刷新しようと若い7人の画学生らで結成されたラファエル前派兄弟団。ドラマチックな人間模様に思いをはせる作品が、あべのハルカス美術館(大阪市阿倍野区 https://www.aham.jp )で開催の「ラファエル前派の軌跡展」( https://prb2019.jp )に展示されている。ジョン・エヴァレット・ミレイの「滝」は、作品に隠された画家の人生を感じて見入るファンも少なくないという。

■会社帰り夜8時まで満喫

 伝統に反旗を翻して非難されたラファエル前派のメンバーを擁護した美術評論家、ジョン・ラスキン。自身の絵画理論を実現する追従者として、メンバーの中でもミレイを特に高く評価し、妻、エフィとの旅行にミレイを同行させ肖像画を描かせている。だが、旅行中ミレイはエフィと恋に落ちてしまう。

 その旅行の最中に描かれたのが「滝」で、画面の右端にはエフィがいる。恋に夢中になったミレイが、気持ちを抑えられずエフィを描き入れたのだろうか。後にエフィはラスキンと離婚、ミレイと結婚した。ラスキン生誕200年を機に開かれる今回の「滝」も、多くのファンの関心をひいている。

 「ラファエル前派の軌跡展」の開館時間は10時~20時(月曜・土曜・日曜・祝日は18時に閉館)で、本日10月30日(水曜)は夕方18時30分から、学芸員によるギャラリー・ツアーも実施される。12月15日(日曜)まで。

 問い合わせは、あべのハルカス美術館(06・4399・9050 https://www.aham.jp )。



Source link