【長野放送・アナウンサーコラム】「声」に応えるキャスターに 重盛赳男





重盛赳男さん

 長野県を襲った台風19号の記録的な豪雨により、千曲川が氾濫し、多くの方が被災しました。心からお見舞い申し上げます。

 秋から「NBSみんなの信州」のキャスターになり、被災地のために何ができるのか、ずっと考えています。報道フロアには、被災地の情報が目の前で飛び交っているのに、自分一人ができることは限定的です。無力さに歯がゆくなることさえあります。

 水が引いた直後の被災地を取材しました。片付け作業中の方に話を聞くと、情報が錯綜(さくそう)し、災害ごみを出すにもどこへ出したらいいのか、困惑した様子でした。そういった現場の「声」を耳にすると、その「声」に応えたい、情報を伝えたい、という気持ちが湧いてきました。

 自分の使命は、被災者のみならず、県民が必要としている情報を伝えることなのだと実感しました。それには、現場に出ること、そこでの「声」をくみ取り、県民に寄り添った報道をすること。そうした姿勢が大切なのだと分かりました。キャスターとして進むべき道が見えてきました。



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