バービィー・スーさん急逝:インフルエンザから敗血症、その真相とは?

台湾の人気女優、バービィー・スー(徐熙媛)さんが48歳の若さで急逝されました。当初肺炎と報じられた死因ですが、その背後にはインフルエンザからの敗血症という深刻な病状の進行があったとみられています。今回は、その詳細な経緯と専門家の見解を交えながら、この悲しい出来事について詳しくお伝えします。

インフルエンザから敗血症へ:驚くべき病状の悪化

当初、肺炎が死因とされていましたが、中国医薬大学付設病院の黄高彬副院長は、インフルエンザウイルス感染によるサイトカインストームの可能性を指摘しています。サイトカインストームとは、免疫システムの過剰反応により、体内で炎症性物質が大量に放出される現象です。これが肺をはじめとする臓器に深刻なダメージを与え、ウイルス性敗血症を引き起こす危険性があるとのことです。

バービィー・スーさんと夫ク・ジュンヨプさんバービィー・スーさんと夫ク・ジュンヨプさん

ある感染科医は、バービィー・スーさんが過去に免疫系の問題で流産を経験していることから、インフルエンザウイルス感染による重症化リスクが高い状態であったと指摘しています。免疫力が低下している人は、感染症に対する抵抗力が弱く、合併症を引き起こしやすいのです。

日本旅行中の発症と、懸命な治療の甲斐なく…

台湾メディアによると、家族旅行で日本を訪れていたバービィー・スーさんは、先月29日に咳や喘息の症状を訴え始めたとのことです。その後、症状が悪化し、現地の病院で診療を受け、A型インフルエンザと診断されました。投薬治療が行われましたが、2日の夜中に容態が急変し、救急搬送された東京の病院で3日朝に息を引き取りました。

中国新浪新聞の報道によれば、医療スタッフは心肺蘇生を試みましたが、残念ながら蘇生することはできませんでした。死亡診断書には死因として「敗血症」と記録されたとのことです。専門家は、インフルエンザによる肺炎が悪化し、適切な治療が遅れたことが敗血症につながったとみています。

悲しみに暮れる家族と友人、そして元夫

今回の旅行には、夫のク・ジュンヨプさんをはじめ、母親や妹の徐熙娣さんなど、家族が同行していました。親友の賈永婕さんは、訃報を聞いてすぐに日本に駆けつけ、ク・ジュンヨプさんがバービィー・スーさんに最後のキスをする姿を目撃したと語っています。

元夫の汪小菲さんも、タイから急遽帰国し、「彼女は永遠にわが家族」とコメントしました。突然の別れに、関係者一同、深い悲しみに包まれています。

インフルエンザの予防と早期治療の重要性

この悲しい出来事は、インフルエンザの恐ろしさを改めて私たちに突きつけました。インフルエンザは、適切な治療を受けなければ重症化し、命に関わることもあるのです。特に免疫力が低下している人は、感染予防に十分注意し、発症した場合は速やかに医療機関を受診することが重要です。

この度のバービィー・スーさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。