韓国で人気の歴史講師、チョン・ハンギル氏が、自身への「極右」批判に反論し、波紋を広げている。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾反対デモにも参加するなど、その言動が注目を集めている。
「極右」批判への反論
チョン氏は自身の運営するオンラインコミュニティで、「極右」呼ばわりする人々に対し、「極右の意味を理解しているのか」と疑問を呈した。 既成の政治家やメディアのフレームに囚われていると指摘し、歴史を歪曲した安倍晋三元首相と同じだと批判する人々に対しては、自己認識を問うている。
alt="チョン・ハンギル氏、尹大統領弾劾反対デモで演説"
この「極右」批判は、チョン氏が尹大統領の弾劾反対、戒厳令を啓蒙令に例えた発言に対し、一部の学生から上がったものだ。チョン氏はかつて盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の熱烈な支持者であったことを明かし、自身の歴史観が「極左」なのかと反問している。 また、尹大統領や与党の支持者ではないことを強調し、大学医学部定員増加や金建希(キム・ゴンヒ)夫人に関する問題点も批判していると説明した。
尹大統領弾劾反対デモへの参加
チョン氏は釜山駅広場で開催された尹大統領弾劾反対デモに参加し、「昨年の非常戒厳宣布は大韓民国国民を目覚めさせる啓蒙令だった」と主張した。 大統領、首相、国防長官、行政安全長官、警察庁長官といった要人が不在の中、弾劾を推進する勢力に対し、国や国民よりも自身の権力欲を優先する集団だと批判した。 そして、教え子たちが生きていく韓国の現状を憂い、批判を覚悟の上で声を上げたと訴えている。
チョン氏の主張の背景
チョン氏の主張の背景には、韓国社会の深い政治的分断がある。 進歩派と保守派の対立が激化し、互いに相手を「極左」「極右」とレッテル貼りする傾向が強まっている。 このような状況下で、チョン氏の言動は大きな注目を集めている。 韓国政治の専門家、キム・ヨンチョル氏(仮名)は、「チョン氏の言動は、韓国社会の分断を象徴するものだ」と指摘する。 今後の動向が注目される。
まとめ
チョン・ハンギル氏は自身への「極右」批判に反論し、尹大統領弾劾反対デモにも参加するなど、活発な活動を続けている。 韓国社会の分断が深まる中、彼の言動は更なる議論を呼ぶ可能性がある。