「アメリカがガザを所有する」「住民全員の移住」考え示す トランプ大統領の“狙い”は?


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【動画で見る】ガザ地区へ帰還する大勢の住民たち

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まるで日課のように、日々、大統領令に署名しているトランプ大統領。4日は新たに、国連人権理事会からの離脱などにサインしました。

すると、最後に記者から質問が…。

記者
「(ジョー・バイデン前大統領が)タレント事務所と契約したことについてどう思いますか?」

驚いた様子を見せました。

バイデン前大統領が所属したのは、あの大谷選手も所属しているアメリカの大手タレント事務所です。

トランプ大統領
「彼にはもっと大きな問題があると思う。もっと大きな問題があると思うが、幸運を祈る。私たちは混乱を引き継いだ。しかし、その問題はすぐに解決される」

そう語り、2度目の大統領就任以来、初めての外国の要人をホワイトハウスに迎えました。イスラエルのネタニヤフ首相です。

お礼を述べたワケは、パレスチナ自治区ガザ地区を巡る停戦合意です。トランプ大統領はかつて、“停戦合意は自身の成果”だと強調していました。

ガザ地区の情勢などについて、協議を行った2人。その後、トランプ大統領は、こう発表しました。

トランプ大統領
「アメリカがガザ地区を引き継ぎ、仕事をする。ガザ地区を所有し、危険な不発弾や兵器を全て取り除く責任を負う」

さらにトランプ氏は、ガザの住民を移住させる考えも示しました。

──(移住の)規模の想定は?

トランプ大統領
「全員だ。170万人とか180万人になるだろう」

その上で、ガザの未来について…。

トランプ大統領
「ガザに世界中の人々が住むビジョンを描いている。国際的で信じられないような場所になるだろう。ガザの潜在能力は信じられないほど高い」

つまり、どういうことなのか。トランプ氏の真意を、専門家に聞きました。

──トランプ氏が描くガザ地区について

アメリカ政治に詳しい 明海大学 小谷哲男教授
「ガザをどこよりも素晴らしいリゾートにする。そういうアイデア。(トランプ大統領は)不動産業に携わってきた方。まさに不動産的な発想。アメリカのビジネスも関わることができる。何より紛争の象徴のガザを、平和の象徴に変えていける」

アメリカ政治に詳しい 明海大学 小谷哲男教授
「トランプ氏は、一期目からずっとノーベル平和賞を狙っている。ノーベル平和賞をとれるのではないかという思いがあってもおかしくない」

そのノーベル平和賞について、本人は…。

トランプ大統領
「私にはノーベル平和賞を絶対にくれない。私はふさわしいと思うのだが、もらえないと思う」

トランプ政権によって、平和はもたらされるのでしょうか。



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