水原一平被告の量刑「非常に厳しい」4年9月、裁判官の「心証悪くした」原因を国際弁護士指摘


 「(米国内で定められている)量刑ガイドラインには幅があり、検察は今回、下限の4年9カ月を主張してきた」とした上で「ただ、今回、水原氏は多大な貢献をした。司法取引をして、調査にも自分の携帯電話をすべて預けるなど大きな貢献をした。その意図というのは、量刑ガイドラインを外れてさらに(量刑の年月を)下に行くことを狙ってやっていたが、これに関しては検察側、裁判所側もゼロ回答ということ。非常に厳しかった」と述べた。

 今回、水原被告側と検察側の司法取引で、量刑については4年9カ月から5年11カ月の範囲なら、お互いに控訴しないことで合意していた。一方、弁護側は、禁錮1年6カ月への減刑を求めていたが、結果的に言い渡された量刑は、検察の求刑通りだった。

 なぜこうした流れになったのかと問われた吉田氏は「今回の件は、非常に注目を受けるケースで、被害総額も大きく、社会的影響力も大きい」と述べ「何より、裁判官が(法廷で)あなたが書いた手紙は本当だったのかということで、水原氏が書いた『私の立場はこういうものだった』という手紙の内容が、裁判官からすると心証を悪くした可能性はあると思います」と語った。

 水原被告は1月23日付で提出した書面で、自身の立場について「(大谷を)近くで支えるために高額な家賃を支払う必要があった」「過酷な労働環境にあった」などとして、生活の困窮からギャンブル依存症になったと主張。しかし連邦検察側は「証拠に基づいていない」と反論する書面を裁判所に提出するなど、異例の展開となっていた。



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