兵庫県の斎藤元彦知事は6日午後、県庁で定例記者会見に臨み、県ホームページの「さわやか提案箱」に自身への殺害を示唆する脅迫が投稿され、これに関わった男が逮捕・送検された件について、詳細を語りました。この事件は公務の円滑な遂行だけでなく、県民や職員の安全にも影響を及ぼしかねないとして、知事は警察への対応を要請し、その迅速な対応に感謝の意を示しました。
兵庫県庁での定例記者会見で発言する斎藤元彦知事。
繰り返される脅迫行為と警察との連携
斎藤知事によると、これまで400件を超える脅迫が確認されており、警察と継続的に相談していることを明らかにしました。内容に応じて被害届の提出を含め、適切に対応していく方針を強調。「人を傷つける誹謗中傷や危害を加えるような脅迫は、いかなる場合であっても許されるべきではない」と強く述べ、こうした行為を容認しない姿勢を示しました。これは、兵庫県政における治安と秩序維持への知事の強いコミットメントを反映しています。
兵庫県知事の斎藤元彦氏が脅迫事案に関する記者の質問に答える様子。
会見を巡る外的状況と知事の見解
会見中、県庁前で行われていたデモ活動の声が大きく、斎藤知事が記者の質問を何度も聞き返す場面が見られました。記者の「なぜ聞き取りにくいのか」という問いに対し、知事は「聞き取りにくい状況があるからではないでしょうか」と回答。さらに理由を問われると「それは説明できない」とし、「聞き取りにくいというだけですので、もう一度言ってください」と繰り返しました。
外部からの声が会見に影響を与える状況について、別の記者からは「文書問題への知事の対応への批判が根強くある側面も」との指摘がありました。これに対し斎藤知事は「私は県知事という立場なので、様々なご批判やご指摘は当然あるものだと認識しています」と述べつつ、「一方で応援していただいている方もおられる。様々な声は真摯に受け止めていくことが重要だと考えています」と、多角的な意見を尊重し、県民の声に耳を傾ける姿勢を示しました。
結論:安全確保と県政運営への決意
今回の殺害予告事件は、公職者が直面する困難な現実を浮き彫りにしました。斎藤元彦兵庫県知事は、脅迫行為に対して警察と連携し、断固たる態度で臨むとともに、デモによる批判の声に対しても冷静かつ真摯に対応する姿勢を示しました。知事のこれらの対応は、県民と職員の安全確保への強い意志と、多様な意見を受け入れながら県政運営を進めていく決意を明確にしています。
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