20カ国・地域(G20)国会議長会議が4日午前、東京・永田町の参院議員会館で始まった。米国や中国など16カ国と欧州議会などの機関から議長らが来日し、慰安婦問題で上皇さまに謝罪を求めた韓国国会の文喜相(ムン・ヒサン)議長も参加した。
文氏をめぐっては、山東昭子参院議長が文氏に発言への謝罪と撤回を求める書簡を送っており、回答がない限り個別会談はしない姿勢を示していた。山東氏は複数の参加者との個別会談を行うが、文氏との個別会談は行わない予定だ。
開会式で、山東氏は「G20の持つ力を最大限に発揮するためには、各国間の対立を際立たせるのではなく、共通点、一致点に光を当て、それらを拡大すべくともに行動することが重要だ」と述べた。
G20各国の上院議長が集まる国会議長会議は平成22年に始まり、今回で6回目。今年は日本がG20首脳会議(サミット)の議長国を務めたことから山東氏が関係国の議長を招いた。
会議では「自由で開かれた公正な貿易および投資の促進」などを議題に参加者の基調発言などが行われ、同日夜に共同声明を採択する。