山本太郎氏、能登地震での「カレー騒動」の真相を語る:1年経っても続く復興の遅れを批判

2024年元旦に発生した能登半島地震。未曾有の被害をもたらしたこの大震災から1年が経過した今なお、復興への道のりは険しい状況が続いています。そんな中、れいわ新選組の山本太郎代表が、震災直後の被災地訪問時に起きた「カレー騒動」について、改めて真相を語りました。

震災直後のカレー騒動とは?

山本氏は震災直後の2024年1月7日、被災地である能登町、珠洲市を訪問し、被災者の声を直接聞き取りました。その際、炊き出しのカレーを食べている様子がSNSに投稿され、一部で物議を醸しました。

ネット上で拡散された誤情報

一部のネットユーザーからは、「食料が不足する中で山本氏がカレーに割り込み、被災者からカレーを奪った」といった批判の声が上がりました。中には、「山本氏がカレーを手にした途端、炊き出しが終了し、後方に並んでいた被災者が落胆した」といった、まるでドラマのようなストーリーまで拡散されました。

カレー炊き出しの様子カレー炊き出しの様子

山本氏が明かすカレー騒動の真相

名古屋市で行われたおしゃべり会で、山本氏はカレー騒動の真相を語りました。実際には、ボランティアが被災者へ提供したカレーの余りを、ボランティア同士で分け合って食べていたところ、山本氏に「食べませんか?」と勧められ、それを食べただけだったとのこと。捨てるはずだったカレーを食べただけにも関わらず、「カレー泥棒」というレッテルを貼られたことに、山本氏は驚きを隠せない様子でした。

グリム童話級のネットの噂

山本氏は、ネット上で拡散された誤情報について、「グリム童話やアンデルセン童話のような、様々な物語が作られる」と皮肉を交えて表現しました。

復興の遅れに対する山本氏の批判

山本氏は、震災から1年が経過しても、上下水道が復旧していない地域がある現状を指摘し、「明日の自分たちの姿」だと警鐘を鳴らしました。そして、大地震の発生が危惧される日本で、1年経っても復興が進まない地域がある現状を厳しく批判しました。

山本太郎氏山本太郎氏

30年の経済災害にも言及

さらに、山本氏は30年にわたる経済災害によって国民が苦しんでいる状況にも言及し、現状を理解しようとしない政治を批判しました。そして、このような社会を変えるために、れいわ新選組が先頭に立って活動していくと主張しました。

まとめ

山本太郎氏は、能登地震における「カレー騒動」の真相を改めて語り、ネット上で拡散された誤情報に反論しました。同時に、震災からの復興の遅れや、長引く経済災害に対する政治の無策を批判し、社会変革への決意を表明しました。