映画『グランメゾン・パリ』が公開7日間で興行収入13.9億円を突破し、大ヒットスタートを切りました。主演の木村拓哉はもちろんのこと、体調不良から復帰した鈴木京香の演技にも注目が集まっています。この記事では、映画の魅力とともに、鈴木京香の復活劇、そして彼女の女優人生における転機について詳しく解説します。
鈴木京香、感涙の舞台挨拶
初日舞台挨拶で、鈴木京香は感極まって涙を流しました。昨年7月の体調不良によるドラマ降板から、本作『グランメゾン・パリ』の撮影で復帰を果たした彼女。「体力に不安もあったが、素敵なキャストに支えられながら撮影できた」と語り、作品への深い愛情と感謝の気持ちを吐露しました。
鈴木京香、感涙の舞台挨拶
30年以上ものキャリアを持つベテラン女優である鈴木京香にとって、『グランメゾン』シリーズは特別な作品となっています。木村拓哉、及川光博、沢村一樹ら共演者との強い絆が、彼女の復帰を力強く後押ししたのでしょう。
グランメゾン・パリ、興行収入330億円へ期待高まる
公開7日間で観客動員96万人、興行収入13.9億円を突破した『グランメゾン・パリ』。配給元の東宝は、興行収入330億円も視野に入れていると発表しました。公開初週こそ『はたらく細胞』に首位を譲りましたが、翌週には首位を奪還。鈴木京香にとっても、近年の出演作の中でも特に大きなヒット作となることが期待されています。
グランメゾン・パリ、ポスター
鈴木京香の女優人生:転機は三谷幸喜との出会い
鈴木京香は、1988年にカネボウ水着キャンペーンガールに選出され、全国的に注目を集めました。1989年に女優デビューし、1991年にはNHK朝の連続テレビ小説『君の名は』のヒロインに抜擢。その後も数々の作品で主演・ヒロインを務め、人気女優としての地位を確立しました。
彼女にとって大きな転機となったのは、脚本家・演出家の三谷幸喜との出会いです。それまで清楚な役柄が多かった鈴木京香ですが、『王様のレストラン』(1995年)でレストラン支配人の愛人役を演じたことで、演技の幅を広げました。以降、『ザ・マジックアワー』(2008年)、『清洲会議』(2013年)、『鎌倉殿の13人』(2022年)など、三谷作品に欠かせない存在となっています。
2010年に放送されたドラマ『セカンドバージン』では、当時まだ無名だった長谷川博己と共演し、その後の交際報道でも話題になりました。
グランドメゾン東京からパリへ:新たな挑戦
『グランメゾン東京』のスペシャルドラマを経て、劇場版『グランメゾン・パリ』へと舞台を移した本作。フランス料理の本場パリを舞台に、木村拓哉演じる主人公がアジア人初の三つ星獲得を目指すストーリーは、多くの視聴者の心を掴みました。鈴木京香の復帰作としても注目を集めた本作は、彼女の今後の女優人生にとっても重要な作品となるでしょう。