上海ディズニーランド:無料ツアーの裏に潜む転売ヤーの巧妙な手口

上海ディズニーランドの人気キャラクターグッズを巡る転売問題が深刻化しています。転売ヤーたちはあの手この手で規制をかいくぐり、利益を上げています。今回は、jp24h.comが独自に入手した情報をもとに、巧妙化する転売の実態に迫ります。

無料ツアーという名の新たな転売手法

上海ディズニーランドの入り口上海ディズニーランドの入り口

jp24h.comの記者は、ある転売グループが企画した「無料ツアー」に潜入取材を行いました。このツアーを企画した李氏(仮名)は30代の女性で、仲間と共に無料ツアーを考案したと言います。一体どのように転売が行われているのでしょうか?

アプリ購入制限を逆手に取った手法

上海ディズニーランドで販売されているグッズ上海ディズニーランドで販売されているグッズ

ディズニーは、転売対策として一部の人気グッズをアプリ限定販売に切り替えました。入園者のみがアプリで購入できる仕組みです。李氏らは、この仕組みを逆手に取ったのです。

彼らは50枚の電子チケットを購入し、WeChatなどのSNSを通じて「無料でディズニーで遊びたい人」を募集。チケットを無料で配布し、参加者にパークで遊んでもらう代わりに、入園証明データを入手します。

この入園証明データがあれば、アプリ上で50人分のグッズ購入権利を得ることができます。つまり、無料でパークで遊んでもらっている間に、転売ヤーはアプリ上で大量の限定グッズを確保できるというわけです。

転売ヤーの手口は巧妙化

今回の取材で明らかになったのは、転売ヤーの手口がますます巧妙化しているという事実です。従来の「ショップで買い占める」という手法から、アプリ限定販売というディズニーの対策を逆手に取った「無料ツアー」という新たな手法へと進化しています。

専門家の見解

テーマパークビジネスに詳しい山田一郎氏(仮名)は、次のように指摘します。「転売ヤーは常に規制の loopholes を探し、新たな手法を編み出します。テーマパーク側も対策を強化する必要がありますが、いたちごっこになっているのが現状です。」

今後の対策は?

ディズニー側も対策を強化していますが、転売ヤーとの戦いは続いています。消費者も、安易に無料ツアーに参加したり、転売品を購入したりしないよう注意が必要です。真のディズニーファンが正規の価格でグッズを購入できるよう、更なる対策が求められています。