スポーツの祭典、国際的なスポーツ大会。多くの人々が熱狂し、日本代表選手を応援する姿は感動的です。しかし、中にはその過剰な盛り上がりや「応援するのが当たり前」という雰囲気に違和感を持つ人もいるのではないでしょうか。今回は、そんな方に向けて、国際スポーツ大会を冷静に楽しむ方法、そして自分らしい応援スタイルを見つけるヒントをご紹介します。
大会中の雰囲気に戸惑うあなたへ
「みんな日本を応援してるよね？」という同調圧力や、結果が出なかった途端冷めてしまう風潮…。共感する方もいるかもしれません。50代女性からの相談を受け、演出家の鴻上尚史氏は「あなたの感覚はとてもまっとうなもの」と答えています。実は、世界的に見ると、日本のような熱狂ぶりは珍しいようです。
鴻上尚史さん
鴻上氏はNHK BSの番組「cool japan」で、外国人たちと日本文化について語り合う中で、オリンピックの話題を取り上げた経験があります。そこで明らかになったのは、欧米諸国では、自国選手が金メダルを獲得しても、特別なニュースとして大きく取り上げられることは少ないという事実です。ましてや、メダル獲得数を国別で比較し、世界ランキングを競うような報道はほとんど見られないそうです。
他の国のスポーツ観戦文化
例えば、イタリアでは「知らない人が高く跳んだ、遠くに鉄球を投げた、何が面白いのか？」という意見さえあるとのこと。文化の違いとはいえ、日本とは全く異なるスポーツ観戦文化に驚かされます。 食文化研究家の山田花子さん（仮名）も、「食文化と同じように、スポーツ観戦の文化も国によって様々。日本の熱狂的な応援スタイルも一つの文化として尊重しつつ、他の国の冷静な視点も取り入れてみるのも良いかもしれません」と語っています。
自分らしい応援スタイルを見つける
では、国際スポーツ大会を心穏やかに過ごすにはどうすれば良いのでしょうか？ いくつかヒントをご紹介します。
1. メディアとの距離感を意識する
テレビやネットニュースで過剰に情報に触れると、周りの雰囲気に流されやすくなります。自分にとって心地よい情報量を意識し、必要に応じてメディアとの距離を置くことも大切です。
2. 競技そのものを楽しむ
勝敗にこだわるだけでなく、アスリートの技術や努力、スポーツの面白さに焦点を当てて観戦してみましょう。純粋に競技を楽しむことで、心穏やかに過ごせるはずです。 スポーツジャーナリストの田中一郎さん（仮名）は、「勝敗だけに注目するのではなく、選手の背景にあるストーリーや競技の歴史、戦略などを理解することで、より深くスポーツを楽しめるようになります」とアドバイスしています。
3. 共感できる仲間と繋がる
同じように冷静に大会を楽しみたい仲間と繋がれば、孤独を感じることなく、自分らしい応援スタイルを貫けます。SNSやコミュニティを活用して、共感できる仲間を探してみましょう。
まとめ
国際スポーツ大会は、世界中の人々がスポーツを通して繋がる貴重な機会です。しかし、その熱狂に疲れてしまうこともあるでしょう。周りの雰囲気に流されず、自分らしい楽しみ方を見つけることが大切です。今回ご紹介したヒントを参考に、心穏やかに、そして自分らしくスポーツの祭典を楽しみましょう。
