六本木の人気高級中華料理店「御膳房」のオーナー、元中国外交官の徐耀華容疑者(62歳)が、数億円規模のコロナ給付金詐欺容疑で逮捕されました。警視庁公安部による摘発は、単なる詐欺事件として片付けられない背景を示唆しています。華麗な経歴の裏に隠された、政財界との深い繋がりとは?事件の真相に迫ります。
若くして外交官、そして実業家へ
徐容疑者は16歳で中国の名門、武漢大学に入学。飛び級で大学院に進み、日本近代文学史を専攻しました。卒業後、中国文化部に就職し、わずか半年後には在日中国大使館の3等書記官に就任。当時、中国最年少の外交官として注目を集めました。
元外交官の中国人経営者、巨額コロナ給付金詐欺で逮捕!政財界との繋がりは?
3年間の外交官生活の後、29歳で文化部を辞職し、再来日。1995年には「御膳房」をオープン。当時日本では珍しかった雲南地方の薬膳料理を提供し、瞬く間に人気店へと成長させました。
歴代首相も訪れる名店、その裏側
「御膳房」は、歴代首相をはじめとする政財界の要人や中国大使館関係者が frequent_kw 利用する名店として知られています。店のホームページにもその華やかな顧客層が謳われていますが、この点が捜査当局の注目を集める一因となっています。
飲食業界に精通するフードジャーナリストの佐藤健氏(仮名)は、「高級中華料理店は、政財界の情報交換の場となることも少なくありません。徐容疑者の店も例外ではなかった可能性があります」と指摘します。
公安部が捜査に乗り出した真の目的とは?
今回の事件で、通常詐欺事件を扱う警視庁捜査2課ではなく、公安部が捜査に乗り出した点が重要です。公安部は中国の工作活動など、対日有害活動を取り締まる部署。徐容疑者の背後関係、そして政財界との繋がりを徹底的に捜査する構えを見せています。
公安部の家宅捜索は、徐容疑者の経営する店舗だけでなく、関係先約20ヶ所にも及んでいます。押収された物証の中には、事件の真相を解明する重要な手がかりが含まれている可能性があります。
事件の真相究明と今後の展開
数億円規模の巨額詐欺事件の背景には、一体何が隠されているのでしょうか?徐容疑者と政財界との繋がり、そして中国との関係性など、多くの謎が残されています。今後の捜査の進展に注目が集まります。