野党統一会派の岡田克也元副総理が野党勢力の再結集に向け、精力的に動いている。融通の利かない「原理主義者」と煙たがられる向きもあるが、これまで旧民進党が分裂しても特定の政党に属さず、散りぢりになった議員をつなぐ接着剤の役割を務めてきた。今秋には立憲民主党や国民民主党など旧民進勢力が統一会派の結成にこぎつけただけに、岡田氏は会派内の若手議員を対象とした政治塾も開き、一体感の醸成に腐心している。
「多くの先輩の話を聞いて、そこからヒントを得て、自らの地元活動の参考にしてもらいたい。党の異なる議員間の交流を促すことで、一体感を持ってもらうことも期待している」
岡田氏は10月24日配信のブログで、前日の23日に立ち上げた政治塾の狙いをこう説明した。
政治塾は、統一会派に所属する新人議員を対象に、次の衆院選に向け、強い選挙基盤を作ることを主眼としている。岡田氏が発案し、呼びかけ人には野田佳彦前首相、中村喜四郎元建設相、江田憲司衆院議員ら、衆院選挙区で連続当選を重ねた重鎮が名を連ねる。