女性に多い外反母趾、男性に多い足底腱膜炎…足の悩みに潜む性差の真実とは?

足の裏の痛み、変形…日常を蝕む足のトラブル。実は、男女で悩みの傾向が大きく異なることをご存知でしょうか?この記事では、足の専門家による知見を交えながら、男女それぞれの足の特徴、そして起こりやすいトラブルとその対策について詳しく解説します。

女性の足は繊細でアーチが崩れやすい?

女性の足は、男性に比べて骨格構造や靭帯が柔らかく、アーチが崩れやすい傾向にあります。そのため、外反母趾に悩まされる女性が多いのです。

外反母趾の足のイラスト外反母趾の足のイラスト

ハイヒールを履く習慣ももちろん影響しますが、それ以上に足の構造的な違いが大きく関係していると言えるでしょう。さらに、出産時に分泌される「リラキシン」というホルモンは、骨盤だけでなく足の靭帯も緩める作用があるため、産後に外反母趾をはじめとする足のトラブルが増加する傾向にあります。育児による負担も加わり、症状が悪化しやすい点も注意が必要です。

東京足の健康クリニック院長(仮名)の佐藤先生は、「女性の足はデリケートで変化しやすい。だからこそ、日頃から自分の足の状態に気を配り、適切なケアを行うことが大切」と指摘しています。

男性の足は頑丈だけど…足底腱膜炎に要注意!

一方、男性の足は骨格構造がしっかりしているため、女性に比べて外反母趾になりにくい傾向にあります。しかし、その頑丈さが仇となり、足底腱膜炎に悩まされる男性が多いのも事実です。

長時間立ち仕事や激しいスポーツなどで足の裏に負担がかかり続けると、足底腱膜という組織が炎症を起こし、かかとや土踏まずに痛みを生じます。

スポーツ医学に精通した田中先生(仮名)によると、「男性は女性に比べて運動量が多い傾向にあるため、足底腱膜炎のリスクも高くなる。適切なストレッチやインソールなどで足の負担を軽減することが重要」とのことです。

自分の足を知り、適切なケアを

足のトラブルは、日常生活に大きな支障をきたすだけでなく、体のバランスを崩し、腰痛や肩こりなどの原因にもなりかねません。

男女それぞれの足の特徴を理解し、自分に合った靴選びやケアを心がけることで、足の健康を守り、快適な毎日を送りましょう。

この記事が、あなたの足の健康を考えるきっかけになれば幸いです。