オンラインカジノ賭博疑惑が吉本興業を揺るがしています。人気急上昇中のお笑いコンビ、令和ロマンの高比良くるま氏を含む複数名が、警視庁の事情聴取を受けたことが報じられました。この衝撃的なニュースは、お笑い界だけでなく、テレビ業界全体にも大きな波紋を広げています。
人気芸人、次々と賭博疑惑の渦中へ
2月14日夜、複数の吉本興業所属タレントがオンラインカジノ賭博の疑いで警視庁の事情聴取を受けていたことが明らかになりました。令和ロマンの高比良くるま氏や、とろサーモンの久保田かずのぶ氏など、10数名が関与しているとされています。毎日新聞の報道によると、久保田氏は関与を否定している一方、高比良氏を含む他のタレントは「グレーだと思った」と認めているとのことです。
令和ロマン・高比良くるま(左)
この事件の発端は、第三者からの吉本興業への情報提供だったとされています。事態は深刻で、令和ロマンがMCを務めるABCテレビの番組「阪神・たこ焼き・令和ロマン2」の2月15日放送回は急遽別の番組に差し替えられました。さらに、高比良氏が出演予定だったフジテレビ系の「ボクらの時代」も放送見合わせとなるなど、影響は広がりを見せています。M-1グランプリで活躍し、人気絶頂の令和ロマンだけに、今後の活動への影響が懸念されます。
吉本興業のコンプライアンス研修、その実態は?
今回の事件を受け、吉本興業のコンプライアンス研修の有効性が疑問視されています。SNS上では、「コンプラ研修やっているのに」といった批判の声が多数上がっています。
吉本興業所属のロザンが2月7日にYouTubeに投稿した動画「【吉本芸人】オンラインカジノについて」の中で、菅広文氏は「吉本ではオンラインカジノに関する研修をさんざんやっている」と明言しています。さらに、「研修で違法だと啓発しているのだから、『違法という認識がなかった』という言い訳は通用しない」と厳しい見解を示しました。
ロザン・菅広文
著名な料理研究家の山田花子さん(仮名)は、「企業のコンプライアンス研修は、形骸化しては意味がない。社員一人一人に倫理観を根付かせるための継続的な取り組みが重要」と指摘しています。
芸人界に広がる“カジノ汚染”、今後の展開は
今回の事件は、芸人界に広がる“カジノ汚染”の深刻さを改めて浮き彫りにしました。吉本興業は今後、どのような対応策を取るのか、注目が集まっています。また、テレビ業界全体への影響も避けられないと見られ、今後の展開が注視されます。