韓国に滞在する外国人の数が過去最多の273万人を超えました。韓国法務部出入国外国人政策本部によると、6月末基準で学業や労働、観光目的の全滞在外国人は273万2,797人と集計され、このうち約3分の1にあたる97万2,176人が中国人でした。
滞在者数の推移と内訳
滞在外国人数は、2019年の252万人で過去最多を記録後、新型コロナウイルス大流行で2020年に204万人、2021年に196万人と2年連続減少しました。その後2023年には251万人、2024年には265万人に増加。今年3月には272万人を記録し、一時減少傾向も見せたものの、先月は過去最多を更新しました。
このうち長期滞在に当たる登録外国人は155万9,975人、外国国籍同胞国内居所申告者は55万2,419人でした。観光客など短期滞在外国人は62万403人です。
国籍・居住地・年齢別の動向
国籍別では中国が最も多く97万2,176人(全滞在外国人の35.6%)。次いでベトナム34万1,153人、米国19万6,664人、タイ17万3,710人、ウズベキスタン9万8,457人の順です。
登録外国人の過半数は首都圏に居住し、嶺南(ヨンナム)圏20.3%(31万7,286人)、忠清(チュンチョン)圏12.9%(20万939人)、湖南(ホナム)圏8.8%(13万6,990人)に分布しています。
年齢別では30~39歳が25.7%、20~29歳が23.1%、40~49歳が16.7%、60歳以上が13.5%、50~59歳が12.3%、19歳以下が8.7%の順でした。
在留資格と観光客数の急増
滞在資格別では、在外同胞(F-4)が55万4,895人で最多。非専門就業(E-9)34万1,453人、永住権(F-5)21万436人、留学(D-2)19万1,297人、観光通過(B-2)17万163人などと続きました。
特に観光目的の滞在外国人は先月より29.6%急増しており、新型コロナウイルス収束後の観光需要回復が顕著です。
今回の統計は、韓国社会における外国人人口の多様性と、経済・社会構造に与える影響の大きさを明確に示唆しています。
Source: https://news.yahoo.co.jp/articles/10b4fd65d27c2aa9ae10f41cedfead1f94465549