日本の政治経済を分かりやすく解説するYouTubeチャンネル「ReHacQ（リハック）」が、大きな注目を集めています。2024年の選挙戦では、石丸伸二氏、玉木雄一郎氏、斎藤元彦氏など、リハックに出演した候補者が次々と躍進。選挙結果に影響を与えたニューメディアとして、新聞やテレビといった既存メディアとの対比も話題となっています。
テレビマン出身のプロデューサーが仕掛ける新メディア戦略
リハックのプロデューサーは、実はテレビ東京の人気番組「家、ついて行ってイイですか？」を手がけた高橋弘樹氏。テレビ業界出身の彼が、なぜYouTubeという新たな舞台で成功を収めているのでしょうか？
alt元テレビマンの高橋弘樹氏が手掛けるYouTubeチャンネル「ReHacQ」。石破茂氏との対談動画も話題を呼びました。
高橋氏は、「出演者の皆さんが真摯に語っていただける場を作りたい」と、いたってシンプルな理念を語っています。2021年にスタートした「日経テレ東大学」の経験を活かし、2023年3月に開設されたリハックは、現在チャンネル登録者数134万人（2025年2月14日時点）を突破。その人気の秘密を探ります。
専門性をエンタメ化！リハック成功の秘訣とは？
「本格的な経済を、楽しく学ぶ！ビジネスのスキルを、しれっと学ぶ！社会や人生を、もう一度違う角度から見つめ直してみる！」をテーマに掲げるリハック。経済という一見難解なテーマを、YouTubeというプラットフォームでどのようにエンタメ化しているのでしょうか？
高橋氏によれば、初期の「日経テレ東大学」では、テレビ的な発想にとらわれ苦戦したとのこと。YouTubeで成功するためには、特定のニッチな分野に特化したコンテンツが有効である一方、リハックはあえて幅広いテーマを扱い、メディアとしての総合力を追求。試行錯誤の末、現在のスタイルを確立しました。
YouTubeの特性を活かした情報発信
YouTubeで成功するには、視聴者のニーズを的確に捉え、共感を呼ぶコンテンツ作りが不可欠です。リハックは、政治経済という硬派なテーマを、インタビューや対談形式で分かりやすく解説。視聴者からの質問にも積極的に答え、双方向のコミュニケーションを大切にしています。
政治家も注目！リハックの影響力
選挙戦におけるリハックの影響力は、無視できないものとなっています。候補者にとっては、自身の政策や考えを直接有権者に伝えられる貴重な場として、リハックへの出演が重要性を増しています。メディア戦略の専門家である山田一郎氏（仮名）は、「リハックのようなニューメディアは、既存メディアとは異なるアプローチで情報発信を行うため、特に若い世代へのリーチが強力」と分析しています。
今後の展望：政治経済教育の新たなプラットフォームへ
リハックは、単なる情報発信にとどまらず、視聴者同士が議論を交わし、共に学びを深めるコミュニティの形成を目指しています。今後の展望として、教育機関との連携や、よりインタラクティブなコンテンツの開発も視野に入れているとのこと。リハックが、日本の政治経済教育の新たなプラットフォームとなる日もそう遠くはないかもしれません。
