アメリカのトランプ大統領が就任して20日で1カ月。大統領令への署名を連発し、公約の実行を強行するトランプ氏に反発や懸念の声が上っています。
■発足から1カ月を迎えたトランプ政権
トランプ大統領(19日)
「渋滞税は死んだ。マンハッタンとニューヨーク全体が救われた。国王万歳!」
ホワイトハウスの公式Xは19日、王冠をかぶったトランプ大統領の肖像画を投稿。ニューヨーク州が課している渋滞税の連邦法に基づく認可を取り消すと発表した。
マンハッタンでは慢性的な渋滞緩和などを目的に、中心部に乗り入れる車両に渋滞税として、およそ1400円の通行料を課している。トランプ大統領は、企業活動を阻害すると去年の大統領選挙で反対していた。
一方、ニューヨーク州のホークル知事は「この国は法治国家であり、国王に統治されているわけではない」と、法的な手続きをとると表明した。
ニューヨーク州 ホークル知事
「次に渋滞に巻き込まれたら、これを思い出してください」
20日で、発足から1カ月を迎えたトランプ政権。
トランプ大統領
「バイデンがこんなことをするなんて想像できるか?私は思わないね」
大統領に就任後、選挙での圧勝をてこに次々と大統領令に署名。
トランプ大統領
「我々はプラスチック製ストローに戻す。紙ストローはすぐダメになる。馬鹿げた状況だ」
就任初日には移民問題対策として、アメリカで生まれた子どもに自動的に国籍を与える「出生地主義」を見直す大統領令に署名した。
しかし、ワシントン州など4つの州が大統領といえども憲法を修正する権限はないと差し止めを求め、先月23日にはシアトルの連邦地裁が「明らかに違憲だ」として、第2次政権では初めて大統領令の一時差し止めを命じている。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年2月21日放送分より)
テレビ朝日