【ロンドン時事】英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は21日、ホンダとの経営統合協議を打ち切った日産自動車の新たな再建策として、米電気自動車(EV)大手テスラに出資を要請する計画が浮上していると報じた。
テスラ元社外取締役の水野弘道氏が主導し、菅義偉元首相らが支援しており、日産の取締役の一部も計画を把握しているという。
同紙が複数の関係者の話として伝えたところでは、テスラを中心とする投資家連合の形成を目指し、台湾の電子機器製造大手、鴻海(ホンハイ)精密工業を少数株主として参加させる可能性も検討されている。中国との関係が深いとされる鴻海による完全買収を防ぐ狙いがあるという。